告白は喉の奥
L.ニトロ

■■■
■■
■
―


昔、ある男に
「君にはずっとひとりでいて欲しいなあ(笑)」
と言われたことがある。
そう言った彼とは色恋で縺れたこともあって。
その後もお互い恋人が出来たり別れたりしながら、友人関係が続いていて。
ある時好きになった人に言われたことについて愚痴っていたら
「ああ。なんか、君は誰にも捕まえられない感じはするよ(笑)」
と。

どうして私にひとりでいて欲しいのか。
自分が捕まえ損ねたからなのか。
そうであって欲しいキャラだという意味だったのか。
好意を示してくれただけなのか。
よくわからない。

もう交流のない今でも、彼を好きだし信頼しているから、どういう意味だったのかな、と思う。


きっと彼は、そう言ったことなんかもう覚えてない。
みんなそう。
忘却は自己防衛機能なのに、忘れてしまった方が楽なことばかり、私はしっかり覚えている。
誰も捕まえられないとか言われても。

いつも、置いて行かれたような気持になる。
ぽつんと。


優しい言葉も慰めも謝罪もムダ。
「…そんなこと言ったっけ…?」って、
あなたが口にする度、表情に出す度、
私はあなたを諦める。

2004年05月28日(金)
≪ ≫ 初日 最新 目次 MAIL


My追加