今日もガサゴソ
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2004年05月31日(月) ル=グウィンの「ゲド戦記」

既に完結していたと思われていた物語が
何年も経ってから
新しい展開をみせることがあります。

弟が書店で「この本を児童書の棚に置くなんて!」と
ブツブツ文句を言っていたのが忘れられなくて
ゲド戦記三部作を読んだのが25歳の頃でした。
私にはなにか落ち着かない作品で、
もしかしたら作品に出会うのが遅すぎたのかなと
もの悲しい思いを抱いていました。

でも、物語は終わっていなかった。
第三巻から18年後に
第四巻「帰還 ゲド戦記 最後の書」が刊行されます。
それを読んで私は初めてこの物語に出会ったような気がしました。

最後の書っていいながら
物語の中に終わりきれないものがあって、
また何年かじ〜っと待つ必要がるのかなぁと思っていました。
やはり、翻訳者のエッセイや出版社の情報誌などで
ゲド戦記はまだ続いているらしいと
知ることになりました。

じ〜っと待つこと10年余

昨年、第五巻が出版され、
作品世界の深まりに驚愕しました。
四巻と五巻の間には「別巻」が出版されている、というのです。
翻訳を待つというのは辛いものです。

その別巻が、今日、手元に届きました。
30年近くの歳月をかけて生み出された物語。

トールキンの指輪物語を読み終えたとき、
長い長い執筆期間を思って
完結した作品を読むことが出来て良かったと
シミジミしたものでした。
メアリー・ノートンの「床下の小人たち」の
第四巻と第五巻の間にも21年という歳月が流れておりまして
まったく、作家というのは油断も隙もない人種であります。

とにかく、今夜から私はしばらく
ル=グウィンのアースシーを旅いたします。
ああ、幸せ。




ゲド戦記は岩波書店から刊行されています。
翻訳は清水真砂子さん。


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