今日もガサゴソ
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2004年02月10日(火) あの頃

17歳の時に
二年半、世話になった下宿を出て
一人暮らしを始めた

一人暮らしで嬉しかったのは
新聞を自由に読むことができることだった

当時、新鮮に響いたのは
「ライフスタイル」という言葉
食う寝る働くのほかに
ヒトはライフワークというものを持ち得て
はじめて充実した人生が送れるものなのか
ふむふむ

で、私はナニをライフワークにするんだべな...?

文章を書いても中途半端
絵を描いても中途半端
学業成績は留年一歩手前
初恋は無惨に砕け散り
年中ガンガン頭が痛くて
貧乏で
美しくも
可愛らしくもなく

何かいつもくすぶるような
憤りに苛まれて
鬱々として楽しめず
自分を持てあますばかりで
打ち込めるものを見つけた人が
羨ましかった

どうやって自分を慰めたら良いのか
どこかにヒントはありはしないかと
嗅覚に頼って本を読みあさることだけが
私にできる
回りくどいかたちの歩み方だった


今でも心にくすぶるものがある
不甲斐ない自分への憤りも消えない
たくさんのことを知り
たくさんのことを忘れて

ゆっくり手を動かしている

私にはこれしかないと思ってはじめた
針仕事ではなかったけれど
熱い気持ちと醒めた気持ちが
絡み合って
飽きるということがない

二番目に好きな人と結婚すると幸せになるというし
私にとってキルトって
二番目に好きな人みたいなものかも知れない

17歳の頃
喫茶店の片隅で
夢中になって眺めたキルトの作り方

あの頃のことが
近頃、やけに懐かしくて
私、大人になったのかなと思ったりする











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