今日もガサゴソ
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いつの頃からか 棒針で編むことが多くなってしまって かぎ針で編むことを忘れていました。
初めてかぎ針を持ったのは 五歳の時でした。 竹の太いかぎ針で クズの毛糸を寄せ集めて 手繰るようにして鎖編みを母に習いました。
小学校三年の時 母が緑色の極太の毛糸を使わせてくれたので とにかくひねくり回して 自分のためにミトンを編みました。 編み目が大きくて不揃いで 人差し指が飛び出しちゃうような代物でしたが、 嬉しくて 両手をかざしたまま学校に行きました。
五年生の時 近くに越してきた母方の祖母が押入に 婦人雑誌の付録の山を持っているのを発見して ありとあらゆる手芸を垣間見ました。 手編みの記号の読み方は 祖母に習いました。
その時にはもう、母と同じくらいの美しさで 編むことができました。 でも、新しい毛糸を手に入れることが困難でした。
社会人になって どうしてか残業の続く仕事に就くことが多くて ゆったり趣味を楽しむことができないのでした。 ある時、お昼休みは結構自由だと気付いて 編み物を楽しんだりするようになりました。
麻糸でドリーを編んだり 棒針でアラン模様の膝掛けを編んだりしました。 セーターはチクチク痒くて 私は着ることができないので 編んだそばからプレゼントになってしまいました。
編んだものが手元に残らないのが なんとなく面白くなくて 手編みから離れていきました。
この頃 細編みだけで編む 編みぐるみのネコさんを楽しんで作っています。 毛糸を手繰るたびに 懐かしかったり嬉しかったりします。
子供の頃、欲しいだけの糸を手にしていたら 今のこの喜びは 味わえなかったろうな、なんて考えたりします。
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