今日もガサゴソ
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2003年10月06日(月) 編み物をしていると思い出す人がいる

ずいぶん昔、
身体を壊して、
どんどん痩せて微熱が続いて
身体が思うように動かなくなってしまって
苦しんだ時期がありました。

あまりにも急激に痩せていくので
皆が心配して下さって
病院へ行くのだけれど
どこを検査しても異常が見つからないのです。

困り果てていたら
鍼を勧めて下さる人があって
何となく良さそうな気がして
通うようになりました。

そこでであった
人々と、からだとこころへの気付きは
とても大きなものでした。

鍼灸師のなかに編み物の上手なお姉さんがいました。
果たしてお姉さんというべきなのか
外見は小柄な素っ気ない雰囲気の男性なのですが、
心が乙女なのです。
くわえタバコで紙袋を下げて
いつでもどこでも時間があれば
せっせと手を動かしているのです。

治療を終えて、ぼ〜っと暖まった身体を休めているときに
その方とおしゃべりをしたことがありました。

話の前後は覚えていないのですが
ふと、その方が

「効率だの、時間を活用するだなんて
そんな考えそのものが不健康だわよ!」

と、言い放ったのでした。

この言葉をきっかけに
いろいろなことを考えました。

事故ナシ、故障ナシ、作業の標準化...
工場の片隅で押されながら突き上げられながら
働いて働いて
やりがいのある仕事を得たと思って
頑張っていたけれど
私の身体はNO!と云っていたんだなと
思うようになったのでした。

お姉さん、ありがとう。

あれから20年近くたったけれど
私はのびのびと
効率の悪い生き方をしています。

お陰様で
微熱に悩んだり激痩せにおびえたりしないで
のうのうと暮らしています。

編み物をしていると
お姉さんを思い出します。
いい男、みつかりましたか?
今もくわえタバコの火を落っことして
ステキなセーターにこげ穴作っていますか?


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