今日もガサゴソ
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| 2003年07月18日(金) |
毛布と犬とビロードの枕 1 |
子供の頃、寝具といえば タオルケットなんて気の利いたものなどなくて 丹前をかぶり、その上から重たい掛け布団をして 休んでいました。
ある時、ナイロンのようなつるつるした化学繊維の 毛布を与えられて非常に嬉しくて それを「ピンクの毛布」と呼んで 愛していました。 毛布はあっという間にボロボロになったけれど 綿が完璧な毛玉のかたまりになって つるつるして逃げ回るような感触よりも 馴染んでしまって 人様にはお見せできないような代物を 愛して頑固に使い続けていました。 眠るときに抱く「ピンクの犬」というぬいぐるみも 毛がすり切れてなくなり、布もこすれて 詰め物が見えるような哀れな状態でしたが 14歳になるまで、それを頑固に愛し続けていました。
弟は、丹前の襟の黒いビロードに執着していました。 丹前がだめになると、母が 黒いビロードで枕を作って与えました。
私はピンクの犬とピンクの毛布が ビロードの枕のように代用できないのが 辛くて、でも、それを簡単に処分できないのでした。
学校から戻ると、必ずベットに飛び込み、 毛布とぬいぐるみの存在を確認してから遊びに行きます。
ピンクの犬はタオルにくるんで 修学旅行にも持っていきました。
弟はどうしたか聞いてみました。
修学旅行で泊まる旅館は枕がいっぱいあるだろう? ひとつくらいビロードの枕があるはずだと思ったから 持っていかなかったよ
で、本当にあった?
うん、まて〜って大声を出して ぼくが枕を選んでからみんなに枕投げとか 寝る場所を決めてもらったんだよ ひとつだけビロードの枕、あったよ
いつも弟は要領がいいんだよな。
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