今日もガサゴソ
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2003年03月17日(月) 手 3

国文学の教授は
私の行く末を案じて
様々な提案をしてくださいました。

その中に
手芸の道を職業にするのはどうだろうか
というのがあり、印象的でした。

人に教える職業は嫌だよ〜といって
逃げ口上で煙に巻きましたが
先生が何をおっしゃりたいのかは
良くわかりました。

でも、当時、何をしようにも
私には十分な材料を手にすることさえ困難で
セーター一枚分の毛糸さえ手に入れることはできませんでした。

何をしても中途半端で
それが苦しくて苦しくてたまりませんでした。

結婚して、身体を壊して仕事をやめたら
作品が仕上がらないという悩みから開放されました。

学生の当時、私が持っていなかったのは
材料を買うお金ではなく
作品に向かい続ける時間なのでした。

つたない作品は少しずつ増えています。

いつか、私の手は働き者の大きな手だったと
誰かが記憶してくれるといいな、と思ったりします。


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