お友達に頼まれて 手話歌の指導に行きました といっても とても簡単なものなのですが・・・ 行った先は小学校の障害児クラスです 私は高校生になってからボランティア活動を始めて 障害を持つ人たちと過ごして 福祉を仕事としようと決めて 児童福祉の学校を選びました 障害児施設で仕事をするものと 自分では決めていたことでしたが ふとしたことがきっかけで断念 その道から遠ざかってしまったのです 障害児と関わる仕事がしたい その若き情熱は 今も心のどこかで ふつふつと燻っているような気がします
今日 友達が持ちかけてくれたこの話は 小学生でこそあれ やはり私の血が騒ぐものでした 学校に到着すると まず人なつこい女の子が寄って来て にこにこと「こんにちは」の挨拶 『こんにちはぁ』と大きな声で・・・私 その声に反応して「こんにちはぁ」とみんな どんな子達だろうかと 不安もありましたが 私の任務は手話歌の伝授です 探るようなことはよくないかと 付きつ離れつ 授業に参加していきます
やり始めたら 冗談混じりの楽しいものにしていきましたが みんな話がわかるくらいの障害ですから 一緒に楽しんでくれました 1人だけ 歌にも手話にも 関心がないのか 障害が少し重いのか 隅の方で先生に抱えられての 参加をしている子がいました 強要してはいけないかと 時々声をかけながら できなくてもそこにいてくれればいいと思っていました 授業が終わり みんなとお別れです 『また来るね』そんな約束をしながら 靴を履いていると その反応のなかった子が 「お見送りです」といいながら先生が抱えて近づいてきました あ・・・私に関心は持っていたのかと お詫びもかねて『ありがとう また来ますね』 と 握手をしました するとその手は 力いっぱい握り返し 離そうとしないのです 『あ・・・そんなに私が好きなのね』 そんな冗談で笑いを誘っていると 寂しそうな顔になってなお手が離れなくなりました 『まぁ・・・別れを惜しんでくれるのね ありがとう』 そういうと 泣いてしまいました あらら・・・ 心はこんなにも参加していたのか・・・ この子の思いがずっしりと伝わってきました
いいな・・・こんなにも熱くなれるなんて 障害児に携わる仕事を選ぼうと 熱くなっていた心が 一瞬にして甦ってきました 職業としては選べなかったもの 自信はまったくなくなってしまいましたが 憧れとなって また私の心の中に芽生えたようです
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