夏休みになり どうなることかとハラハラしながらも 仕事に通うことができてます それはそれでありがたいものです みんなが健康であるからこそですから・・・
そもそも私に与えられた仕事は 有料老人ホームに入居している女性の 精神的なケアです いろいろ手探りではありますが お任せいただいた女性の性格や特徴を捉えて 心が安定できるようなやり取りをしています
人の心の不思議を感じる毎日ですが 昨日 この女性はひどく落ち込んでいて と 言うのは気持ちが沈んでいるというだけではなく 体もだるい だるいから気力もないという悪循環なのです 身体的に悪い場合は熱があったり 前夜に眠剤が与薬されていたりしますので どういう状況から来る落ち込みであるか 日誌を見たり 数日間の便の有無 食欲なども調べて 探っていきます 日誌は毎朝目を通します このところ眠剤の与薬もなく 私の過ごす時間内は 穏やかで調子がよかったので 思い当たる節がありません 私なりの見解を出してみました 2日ほど前から梅雨も明けて 急に暑くなり 全館クーラーが入りっぱなしになっています 一晩中クーラーにあたると 次の朝だるいというのは 私たちにもあることですから 動かないお年寄りにとっては 特にだるさを感じるのではないでしょうか とにかく目覚めないのです 話しかけても 目を閉じたまま「今日は・・・だめ・・・」 と 小さな声で答えただけ 結局 昼食ですからと 半ば強引に起こし 私の帰る時間を締めくくったのですが 座っても口を利かず 少しだけ目を開けては 閉じてしまいました 日誌には 「起床から昼食までの冷房を 切ってみてはどうか」と 書き残します
そして今朝・・・ 「おはようございます」 と入っていくと 『おはよう さぁ 連れて行ってちょうだい』 と 布団をがばっと自分ではいだのです そうかそうか 昨日とはまったく違うのね こういうことにもだいぶ慣れてきましたが 昨日と今日の違いは何なのかと考えてしまいます 唯一違っていることは 夕べこの女性が 自然に寝入るのを待てず 9時には眠剤が 与薬されたことです ・・・あぁ 飲ませてしまったのかぁ・・・ 日誌を見てそんな思いで居室に入ったところでした 眠剤が残っていたら覚醒してないなと・・・ それがこの興奮状態です・・・ あれ・・・予想外の状態・・・ 落ち込んでいるところで眠剤による睡眠で どっぷりと眠れて 気分が持ち上がったのかなぁ・・・ 『あなたが午前で帰ってしまうのは寂しくてね』 『お昼をいつかは一緒にしたいわぁ 今日頼んで行ったらいいじゃないのぉ』 そんな気遣いすら バリバリとしてくれるのです ・・・落ち込んでいるよりは こちらとしては 対応しやすいし 元気が出るので やりやすいのですが とにかく 浮き沈みの激しい方であることは ことあるごとにわかります 多くの出来事は忘れてしまったようですが 身につけた教養はしっかりと崩れずにあるようです
生きてきた時代や環境もあるので 93歳の精神状態は計り知れませんが やりがいのある仕事です
いつか
いつかはなくなるこの命
いい人生だったと言えるだろうか
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