...ねね

 

 全てフィクションです

【DRESS】 - 2003年06月16日(月)

ガラガラと音がして再びドアが閉まった。
「あ〜あ瑤子ちゃん行っちゃったー」
残念そうな声がした。
「まぁでもアレだ。こうして藤沢クンが来てくれた事だし」
ワザとらしく馴れ馴れしい様子で僕の肩をぽんぽんと叩いた。
そして唐突に男は
「なぁ藤沢って女なんじゃねーの?」
と仲間に向かって棒読みの台詞のように喋った。
周りの奴もそれに調子を合わせて棒読みで言い始める。
「だよなぁ。女装じゃなくて本当に女なのかも」
「顔も結構女っぽいよな」
「女だと思えば結構可愛くね?」
「やっぱそう思う?こりゃ確かめないといけねーよな」
「だよなだよな本当に男かどうか分かんねーしー」

な・・・何を言ってるんだコイツラは?

「ちんぽ付いてっかどうか見てみたいな」

なにぃ!?こいつら正気か!?
うわっちょっちょっと待てよ!
「なにすんだよ!」
ズボンのベルトに手をかけられて、僕は本気で焦った。
「何を考えてんだ!男に決まってるだろやめろよ!」
そうやって僕が叫んでる間にもベルトは外され、ファスナーがおろされる。
ぎゃはははと下品な笑い声を発しながら奴らは。



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