CYMA’S MURMUR

2013年03月08日(金)   The Boy in the Striped Pajamas 読了


読了しました。
かつてないほど、後味の悪い物語。

英語で書かれたからこそ、という感じ。





少年Brunoは、父の仕事の都合でベルリンを離れ引っ越した。

新しい家の自分の部屋の窓から見える眺めは不思議なものだった。
花壇があり、ベンチがあり、その先にフェンスが張り巡らされていた。
フェンスの向こうは不毛な土地で、小屋がいくつもあり、
ストライプのパジャマを来た人たちが沢山いた。

友達もなく暇をもてあましたBrunoは、
冒険に出かけ、フェンスの向こう側の少年Shmuelと友達になった。。。





って、あらすじだけで大体想像つくでしょ?
私だって知ってて選んだ本だけどさ・・・

最初のほうは本当に微笑ましい、子供が主人公の物語なのだ。
突然の引越しを受け入れられず、友達と別れることがつらくて仕方ない男の子。

でも舞台が、ホロコースト絡みなんだな、ということは、
少しずつ明らかにされていく。

たとえば、早い段階で示されるダビデの星とハーケンクロイツの模様。
でも説明は一切与えられない。
Shmuelの腕にそのマークがつけられていることと、
Brunoの父の制服にはハーケンクロイツがついていることしか。

あとはJewsという言葉も、前半は避けられていて綴られない。

英語で書かれているポイントが2つ。

(1) The Fury という偉い人の存在
(2) 引っ越した先がOut-Withという変な名前の場所であること

Furyについてはすぐ辞書を引いたけどわからなかった。
でも、途中で、これってヒットラーなんだ!と気づいた。
ってことは、多分ドイツ語のFuehrerのことなんだろう。

でもOut-Withについては、まったく気づかなかったわ。
Brunoが姉のGretelに

「Out-Withじゃないわよ、−−よ」と言われた瞬間

アウシュビッツか!!!

とつながった。

私がアウシュビッツじゃないと思っていた理由は、
BrunoとShmuelの友情が1年近く続いたことにある。

Bruno視点だから当然漏れがあるということなんだろうけど
描写されている「フェンスの向こう側」の状況は
十分非人道的ではあるけれど、強制収用所の凄惨さとは少し遠く感じた。

まぁフィクションなので、
本当にヒトラーとアウシュビッツだという解釈ではなく
そのメタファーだってことなんだろう。

それにしても、エンディングが「えーーーーー!!??」
って感じでした。想定外。





英語がとても平易で読みやすい。児童書だからね。
でも明確な説明のないこの暗示のちりばめられた物語は
子供が理解するには難しいんじゃないか?

アンネの日記を読んだことがある子ならピンとくるかな?

最後の最後まで「ガス室」という言葉は出てきません。







子供らしい表現ということで、以下の2つは覚えた。
telling-off と talking-to
どちらも「お小言」という意味。


あー暗くなっちゃったわぁ。。。




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