CYMA’S MURMUR

2009年05月31日(日)   Predictably Irrational


"Predictably Irrational"を順調に読書中。
英語は本当に簡単です。
とはいえ、時々意味がとりにくい部分もあるけれど。

ここまで読んだ内容を自分用にざっくりメモ。

Chapter1:The Truth about Relativity


人は比較でものを考えるということ。

たとえば、

 As H. L. Menchken, the twentieth-century journalist, satirist, social critic, cynic, and freethinker noted, a man's satisfaction with his salary depends on (are you ready for this?) whether he makes more than his wife's sister's husband.


あらためて明言されると笑っちゃうけど、
まぁそうだよなぁと思う。

少し不思議に思ったのは、AとBを比較するのは難しいけど、
AとA'とBがあると途端にAに決めやすくなる、という実験。
本当に〜?少々懐疑的。

この章の〆は以下の通り。全然目新しくない!

 That's a lesson we can all learn: the more we have, the more we want. And the only cure is to break the cycle of relativity.


Chapter2:The Fallacy of Supply and Demand


人間はirrationalであるので、
需要と供給に基づく自由市場なんて嘘っぱちさ、ということ。
ちょっと言いすぎ?

自分のIDの下二桁を書き留めた後でモノに値段をつけると、
最初に書きとめた数値がAnchorとなり、その後につける値段に影響する、
という実験は非常に面白かった。
(有意な相関ですよ。0.3〜0.5程度。懐かしいね)
でもこれまた、本当に〜?

Chapter3:The Cost of Zero Cost


人は何故タダのものが好きなのか?
それは、ひとが失うことを恐れているから!

お得度を論理で判断せずに、タダ!という魅惑のキーワードに飛びつくのです。

これまた特に目新しいことはなく、まぁそうだよね、という感じ。

Chapter4:The Cost of Social Norms


日本語だとなんていうの?社会規範?
Social Norms と Market Norms というのがあり、
Social から Market に移行してしまうと、元に戻るのは難しい。

社会規範の元で、ひとは無償でも働くけれども、
ひとたび金銭授受が発生するとそれらの行為は市場規範にうつるので、
たとえば低額でのボランティア、というようなものは敬遠される。
いっそタダの方がいい。

ここで示された保育園の例を私は確かに知っているのだけれど、
どこで読んだのか、さっぱり思い出せないよ。

保育園のお迎えに遅れる親が多いので罰金制にしたところ
遅刻がさらに増えた、という話。
罰金がないころは遅刻に対して良心の呵責があったけれど、
罰金を払うことによって正々堂々と遅れるようになったのだ。

そして多分前に私が読んだ時にはなかった後日談として、
罰金制を廃止したけれど遅刻は減らなかった、それどころか増えた。
という話も紹介されていた。
一旦、市場規範になってしまったものを社会規範に戻すのは難しい。

Chapter5:The Influence of Arousal


これね〜、実験の方法がアンマリなので笑ってしまった。
性的興奮時の人間の判断能力がいかに正常時に比べて鈍るかという話。

被験者に自慰の最中に質問に答えてもらうという画期的さ。
実験用に貸与するPCはもしもに備えて、ラップぐるぐる巻き状態(笑)。

ちなみに、性的興奮以外の感情や状態の変化(痛み、怒り、空腹etc)も
判断力に同様の影響があるだろうとのこと。

対応策は、自分を過信しないことです。
正常時の自分が思う以上に、興奮時の自分はおバカになる、
という認識を持ち、そういう状態を避けるしかない、と。

Chapter6:The Problem of Procrastination and Self-control


ようやくここに入りました。
タイトル見ただけで、私にピッタリ!と思う章。

from the Latin pro, meaning for; and cras, meaning tomoroow

先延ばし症候群の私としては、対策が知りたいところだけれど、
「どうしようもない」とかいう結論だったらどうしたらいいのかしら?






■Predictably Irrationalの単語
procrastinate 〔やるべきことを〕遅らせる、ぐずぐずと先延ばしにする
physiology 生理学
empirical 実験に基づいた
spinal cord 脊髄
avid 熱心な
※"an avid vegetarian"
axiom 原理、公理
extrapolation (未知の事柄を)既知の事柄から推定すること、補外法
deduce 〜を推定[推測・推論]する
decoy おとり
ephemeral はかない、短命の、一日限りの
※あぁこの訳語非常に見覚えがあるよ(英語じゃないんかい)。
 でも一体どこでだったか?
lopsided 一方に傾いた、不均衡な
salient 突出部、目だった
relinquish 〔所有物などを〕放棄する、〔計画などを〕あきらめる
fallacy 間違った[誤った]考え[確信]
arbitrary 自由裁量による
spiel 大げさな演説、熱弁
※"the real estate agent's spiel on local housing prices"
oscillation 振動、振幅
voila 〈フランス語〉ほら、じゃじゃーん
novitiate 修練期間、見習い期間
astute 明敏な、抜け目のない
oxymoron 矛盾語法
susceptible 影響を受けやすい
paraphernalia 手回り品、身の回り品
sumptuous 豪華な、高価な
reciprocity 相互依存、相互関係
collide ぶつかる、衝突する
mandate 〔選挙民から議員などへの〕委任、負託
caliber 銃の口径、裁量、度量
deterrent 抑止するもの[手段]、妨害物
cul-de-sac 行き止まり、袋小路
infraction 〔法律などの〕違反
screw up 〔計画などを〕めちゃめちゃにする
impose でしゃばる、乱用する、〔義務・負担・重圧・税金などを〕課す、負わす
accommodate 適合する、対応する、順応する
bounce 〔小切手が〕不渡りになって戻ってくる
※"For example, what happens when a customer's check bounces?"
draconian 〔罰などが〕過酷な、極めて厳しい
draconian cost cutting
hoken high deductibles
Nobel laureates
arousal 性的興奮
predilection 偏愛
grapple (〜と)取り組む
affable 愛想の良い、話しやすい
dichotomous 二分する
stymied 《be 〜》〜が障害物になっている
※これ覚えられないわぁ。
accomplished 成就した、教養のある
※"he was accomplished, intelligent, and kind"
propensity 性癖、性向
incisor 門歯、切歯
dichotomy 二分、二分裂、二分法、半位相
vehement 熱心な
epidural 硬膜外の
mettle 気質、気迫、血気
※"to test our mettle"
agglomeration 塊、集塊、凝集
※"an agglomeration of multiple selves"
lava 溶岩
※"the lava flow of hot emotion"
tardiness 遅延、遅刻
※やばい、この単語ちゃんと知らない。「だらしなさ」くらいのニュアンスで読んでた




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