"Paris"のスクリプトを読み終わった。 えぇーー、そんな終わり方?
結局なんだったんだろう、この話。 ミュージカルにするには、ストーリーが壮大すぎて、 まとまりを欠いているというかなんというか。
簡単に言うと、
和平を求めにギリシャに行ったトロイの王子パリスは そこでヘレン(メネラウスの妻)に一目惚れして 彼女をトロイに連れ帰る。
戦争の口実を探していたギリシャ側はアガメムノンを リーダーとして戦争を開始。
そして泥沼の戦争10年が経過。 アガメムノンとアキレスが女奴隷を巡り争い、 そのとばっちりでパトロクルスが戦死。
アキレスとヘクターが戦い、ヘクターが死亡。 パリスが射た屋がアキレスのかかとに刺さり、 アキレス死亡。
一旦は退いたと見せたギリシャ軍の木馬に 潜んでいた兵士たちがトロイを襲う。 メネラウスは、ようやくパリスを殺す。 殺したところで、へレンがパリスを真実 愛していたことに気付き、後悔する。
なんじゃこれ。
っていうか、登場人物、みんなアホなんですけど。
あえて言うなら、ヘクターがまとも。 メネラウスは哀れ。 少なくともこのミュージカルの中では、 彼は最後の最後まで、妻が自分の意思で去ったことに気付かない。
でもまぁ、音楽が素敵なのよね。
かなりいい感じなのだ。 新しい言葉もいくつか覚えたし、 ヒアリング的にもかなり勉強になったし、 まぁいいんだけどね。
いいんだけど・・・惜しいよなぁ。
パリスが主役って割りには、 それほど出てこないんだけど、 根底にあるのは、何度もくりかえされるフレーズ、
You should have known better.
だ。
いやぁ、こういう曲を例に教えたら、 仮定法もかなり頭に残るだろうなぁ。
パリスがいなけりゃ、 こんなことにならなかったんだもんね。
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