CYMA’S MURMUR

2006年09月08日(金)   今の気持ち

私の本当の気持ちはどこにあるのだろう?

本当にマンションが欲しいのだろうか?

なぜ?なんのために?

今の家は、立地も間取りも気に入っている。
でも、私のものじゃない。
賃貸物件だから、どうしても設備は劣る部分がある。
このまま家賃を払い続けても、何も残らない。

知らぬ間に両親はローンをとっくに完済していて、
まだ健康でしばらくは働ける状態。
保証人を頼むにも今なら大丈夫。

都心に住みたい。
でも払える額は限られてる。

長期ローンを背負う覚悟さえ決めれば、
5000万越えの物件だって買える。
単純に年収から計算するだけならば。

でも、それには気持ちが着いていかない。

「3700万の物件ならそれほど無理しなくても買えるんだ」
と思ったけど、そんなに物事は簡単じゃないし、
オプションだの何だの考えていくと、
諸経費だって私が思ってるよりかかるかもしれない。

何より、借金することで、生活が制限されるのが怖い。
海外旅行にいけなくなったり、
欲しいものをポンっと買えなくなったり。

もちろん、全てを手に入れることなんて誰にもできないし、
先のことだって神様にしかわからない。

都心に住む場合、周辺の環境も気になる。
アーバンライフは聞こえはいいけど、
実際はスーパーが近くになかったり、不便なことも多そうだ。

前にモトカレと住んでた場所もそんな感じだったし、
食品を買いに行く、という日常の行為が面倒なのはゴメンだ。

それに、私は今の土地に長く住みすぎて、
図書館とか色々・・・馴染みすぎている。
ここを離れて新しい暮らしを構築することは難しくないはずだけど、
でも億劫に感じるし、高い買い物をするのに、
住んだことのない土地をチョイスするのも不安だ。

つまり、今の家の近くの
安目の物件にとても心惹かれているということ。

色々デメリットがあることは百も承知。

私が住みやすいと強く感じているこの土地にあることと、
お値段がとってもリーズナブルであること、
その2点がメリットで、それ以外は妥協ポイントでしかない。

狭いし、角部屋じゃないし、資産価値だってよくわからないし、
想像以上に騒音がするかもしれないし、
将来的に目の前にどんな建物が建つかわからないかもしれないし、
駅徒歩が今の私の部屋より1〜1.5分遠くなりそう。

それでも。
買ってしまいそうな気がする。
買える気がする。
買いそうだ。

ひとつには、今後の金利上昇を考えて、
勝手に気が急いている、という事情がある。

そして、この金額なら、必ず払えそうだ、という確信。
頑張れば、10年前後で完済できちゃうんじゃないか。
そんなに甘くないかもしれないけど。

間取りが気に入っているもっと都心の他のマンションだと、
今私が見ている物件と比べて1000万程度の差がある。
1000万は大きいよ。

来年には竣工するというのも大きなポイント。
タワーマンションとか、2〜3年後に完成と言われても、
3年後の私の気持ちなんてわからないもん。
テンションを保てる自信がない。

勢いでダダっと行っちゃうのがよさそうな気がするのよねぇ。

もっと早くマンションを買っておくんだった、と、
今冷静に振り返ると思うけど、
でもそれは無理な話で。

約4年前、私は6年勤めた会社を辞めた。
次の会社では1年程度しかもたないだろうと想像していた。
給与アップとキャリアアップのステップとしてしか考えていなかった。
想像は少しはずれて3年在籍したけど、
でもいつ転職するかもしれないし、次に給与が下がるかもしれない、
という状況のなか大物買いをする気にはなれなかった。
次に勤めるところの通勤時間だってよくわからないわけだし。

で、3社目に入って、半年以上が経過し、
多分、この会社でやっていけるだろうという見通しが立った。
おそらく、5年後もここに勤めてる。
大きく給与が下がることも、まぁないだろう。

世の中とか景気とは関係なく、
私の機は熟したのだ。突然に。音もなく。

大体私は、目覚めも恋も独立も転職も、
常に遅めのタイプなのだ。

見る目がある人は、さっさと動いてる。
理屈では動くべきかも知れないと思っても、
自分で心から納得するまで動けない。
人それぞれタイミングってものがある。

で、私は、タイミングが今だと感じている。
このタイミングを逃したくない。

住んだことのない土地で大きな賭けにでるより、
程ほどのところで妥協しておくという、
小心者のチョイスをしようとしている。

貯金ははたくことになるけれど、
多分10年後に私の手元にはマンションが1部屋残る。
自分のものとして。

その時に私に金銭的精神的余裕があれば、
あらためて、貸すなり売るなりして、
次のステップを模索すればいい。

その頃には、親ももっと老いているし、
どんな事態が起こっているかわからないわけだし。

だから。

だから。

買っちゃいそうな気がする。

デメリットは最初からわかってる。

それに目を瞑ってでも。

というより、完璧な物件なんてないんだから。

今の部屋より広いことは確かだし、
洗面所とかバスルームの設備もいいし、
何より自分のものになるわけだし。

そう。単純に、ここに住み続ける10年後は予想できないけど、
あのマンションに住み続ける10年は何故だか予想可能なのだ。

だから。

いいんじゃないかなぁ。

日曜日にモデルルームを見学に行くことにした。
ま、モデルルームは3LDKのファミリータイプしかないので、
私が買いたいのとは違うしあまり意味がないけど、
将来的な日照の話とか、設備面とか、いくつか確認するつもり。

父が来てくれるというので、一緒に行く。

さて、どうなることやら。

でも、買っちゃいそうな気がしてるのだ。
自分でも早すぎると思うけど、
こういうのってそういうもんでしょ?

もちろん、実際話を聞いたらこりゃダメだ、と
思うかもしれないけどね。

だからさぁ。

なんかまとまりのない文章だけど、
今の気持ちってのを、どこかに残しておく必要があるなと思ったので。

この高揚感も、不安も、恐怖も、全て。

基本は慎重派の私なんだけど、
でも考えすぎても仕方ないとも思ってる。

そう。とにかく話を聞いてみなきゃわからない。

でも、ここまでグダグダ書いてきたことからもわかるように、
多分私の心は決まっているのだ。

買う方向に。

よほど、想定外の要素が出てきたりしない限り、
私は日曜日に申し込みしてしまうだろう。

そのために、源泉徴収票を探したりもしたし。

多分、きっと。

申し込んでも私の心は揺れ続けるだろう。
来年6月には入居できると言っても、
半年以上もあるのだ。

心配で、心配で、眠れなくなるかもしれない。
私ってチキンだから。

でもそれでも。
このまま借家でいる不安よりは、
借金を抱えるほうがまだマシなのよね。
少なくともあの金額で買えるのならば。

今買うでしょ。
60歳になったときには、そのマンションは
築25年の物件なわけ。
修繕云々とかやっかいな問題もありそうだし、
老後が安泰ってわけにはいかないんだろうけど、
正直そこまで先のことは考えていられないし。

多分大丈夫だと思える5年後、
そして、漠然とながらローンを払い続けられると思われる10年後、
それ以上先は本当に全く見えないから。だから。

うん、買ってしまおうかな。





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