TdVの"EINLADUNG ZUM BALL"にえらくはまってしまって、 そればかり聞いている。リピート三昧。
よくよくストーリーを考えると あんまり面白いシチュエーションではないのだ。
入浴中のサラのところにクロロック(吸血鬼)が現れ、 お城での舞踏会に招待する。
君は今のままでいいのか?満足しているのか? 足りないものを、私なら与えることができる・・・
クロロックは若くてかわいい子の血が欲しいだけだし、 サラはサラで田舎の能天気な女の子で、 そこには私が”萌え”られるような葛藤はないんだけどね。
でもドイツ語の響きが素敵なのだ、この曲。
Oder willst Du lieber, dass alles bleibt so wie es ist? Glaubst Du, das ware Dir genug? Ich denke mir das war Dir nie genug. Willst Du lieber Beten, bist Du grau und bitter bist? Glaubst Du, das ware Dir genug? Du weisst genau, das war Dir nie genug.
なんて畳み掛けられたら、そりゃ落ちる。
この"genug"の響きがまた素敵なのよねぇ。
別のシチュエーションでも使えそうな歌詞だよなぁ。 善良な男に罪を犯させるとか(親友を裏切ったりするのもいいね)、 貞淑な妻に不貞を働かさせるとか。 超えてしまうギャップが大きいほど面白い。 田舎でくすぶってる美少女がお城に行くだけでは面白くない、ってことね。
吸血鬼と言えば、色々面白い設定も可能で、 私にとって原点はやっぱり「ポーの一族」。
素性がばれると粛清されるので目立たぬよう生きなければならない抑圧。 体は成長しないまま、永遠の命をもてあます不安。 他人の血によって生きることに対する葛藤。 誰かを仲間に引き込みたい思い。 引き込んではいけないという自制。 人間ではないということ。 人間と心を通わせてもすぐに別れが来て自分は永遠に取り残されると言うこと。
そういうのって、グっとくるよね。
ところで、先日見たお芝居について、
その流れに乗って感情(と涙)を垂れ流してる間は 何らかのカタルシスがあるけど、 それってその場を離れてから反復したり、 または何かを生み出したりする類のものではない。
と書いたけれども、Tanz der Vampire も同じだよなぁ。 でも違うよなぁ。と考えてみた。
で、やっぱりキーは音楽なのだ。
特にメッセージ性がないコメディでも、 音楽があれば、その場を離れても反復可能なのだ。
ストレートプレイの感動を、反復するのは難しい。 でも音楽があれば、脳内再現や妄想が容易い。そういうことだ。
うん。だから私はミュージカルが好きなんだな。
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