叔父の夢にも祖母が登場したらしい。
「わかっとるか?死んだんやぞ」(←こんなこと言うなよ!)
と言ったら、祖母が号泣したらしい。
「あの辺りは全部土石流で流されてしもたんや」
と言ったら、
「そうなん・・・」と呟いてションボリしていたらしい。
ああ、やだやだ。
馬鹿叔父ってば、何て夢をみてくれるんだろう!
もちろん、わかってる。
死後の世界なんて、ないってこと。
死は、無だ。
人は死んだら、あとは生きている人の思い出の中にだけ存在する。
あの世も天国もない。
でもねぇ・・・
ダブルスタンダードっていうんだろうか、
科学で割り切れる理屈の世界とは別に、
多分、ココロは癒しの物語を求めている。
宗教を信じず、無神論者の私だって、
「神様、お願い!」と祈ることもある。
そこには、二律背反なんてことはなくて、
しごく柔軟に異なる尺度を使い分けている。
だから・・・
祖母にも天上界で幸せに暮らしていてもらいたい。
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