CYMA’S MURMUR

2004年11月04日(木)   心は・・・



心は止められないのだ。

誰にも。

興味も、悪趣味な好奇心も。

他人事であればなおさら。

ごめんなさい。

多分、私も謝罪しなくてはなりません。



心は努力や理性で制御できるものではないのだから。

だから、せめて行動を制御する。

それは、最低限のマナー。



子供の頃から、
「あなたには優しい心がない」と非難されて育った。

「冷たい」とよく言われた。

悲しい物語を読んで”泣かない”ということで母に責められた。

「泣きゃいいわけ?」と小学校5年生の私は思った。

泣いても現実は何も変わらないのに?

誰かを可哀想だと思い、涙を流すことがそんなに重要なこと?

あなたは泣いたって、何もしないくせに!

同情するだけなんて、そっちの方が失礼だね。



「可哀想だと思え」と言われても、
心を従わせることは不可能だ。
行動を伴わない思いは意味がない。

子供の頃に私の中に上記のような考えが根付いたのも頷ける。



一般的な日常生活においては、
心より断然行動が重要だ。
偽善でも何でも。



ほんの一握りの親しい人たち(家族と親友と恋人)とだけ、
心を分かち合えればいい。

そう思っている私の心は、やはり貧しいのかもしれない。



けれども。

少なくとも想像力を忘れず
(想像力がない人に関してはもうつける薬がない)、

自分の行為が無駄に他人を傷つけないか、

という視点を忘れずにいたい。



心は制御できないのだから。

せめて。





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