先週、いつものように仕事に行き、帰ろうとしたら二葉からメールが入っていた。 「何時ごろ帰る?」 その日は残業がなかったので、 「6時半ごろには帰れるよ」 と返信した。
車を走らせていると、今度は一生からメール。赤信号で停まった時に確認すると、 「今どの辺?」と。
二葉はいつも、 「何時ごろ帰るの?」とか「おなかすいた」とメールをくれるので、何の疑問も持たずに家に帰った。
玄関を開けようとすると、珈琲の香りがする。 あれっ?と思い、ドアを開けると、珈琲のいい香りが玄関から廊下に漂っている。急いでリビングに行くと、 「おもてなしの準備ができています」 と、二葉が言い、一生が珈琲を煎れている。 それにリビングがきれいに片付いている。掃除機もかけてあった。それだけじゃない。洗面所が片付けられ、ピカピカに磨かれていた。
感激のあまり大声で叫んだ。 子供たちがしてくれたことはそれだけではなかった。外に干してあった大量の洗濯物を取り込み、たたんで片付け、洗濯機に入っていた洗濯物を洗濯して干してくれていた。
なんていい子達なんだろう。 私は涙涙だった。 一生が煎れてくれた珈琲の味は格別だった。
二人とも今も学校に行っていない。 でも、二葉は中学に夢を抱いている。そして遅れるのは嫌だと、勉強を始めた。一生は、今までこんなことをするようなエネルギーさえなかった。
「部屋を片付けよう」と言い出したのは一生だと言う。ずいぶん前に、私の子供時代の話をしたことがある。両親が出かけている時に兄妹3人で家中を片付けたこと。でも、一生は「3人と2人じゃ違いが大きいよ」と言い、それから何年も経っている。何を思ってしたのか、それは聞かなかった。私がうれしいと感じて、子供達を評価すればそれでいいと思う。 本当に感激した日だった。
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