| 2002年05月27日(月) |
「旅の夜風」←ふる〜い歌です。 |
週に一度は父を外に連れ出そうと思っている。病室の中でボンヤリしていると治るものも治らなくなりそうだ。父は、うつ病で去年の6月から入院している。よくなったり、悪くなったりを繰り返し、今は少し上向きなのだけど、本人は日毎に悪くなっていると思っている。 昨日、一生がオガショウやジャイ子と遊んでいる時、私と主人は父を連れ出す作戦で病院に行った。少し早めの夕食だ。母はもっと早くから行っていて、メールでやり取りしたところ「頭痛、めまいがあるから無理かも」ということだった。私は「私だって頭いてーよ。気分転換は大事」と返した。案の定、病室に行くと「ムリだ」と父は言う。 主人が「行きましょう」と言っても「ムリです。本当に歩けないんです」と言うので、私は「車椅子を借りてくる」と言った。それでもダメだと父は言ったが、私は車椅子を借りに行った。後から聞いた事だが、「ムリだ」と言いながら、行く気になっていて「メガネはどこだ」と言って、メガネをかけて待っていたらしい。 車椅子を借りて病室に戻ったら、もう有無を言わせず、「ハイ、乗ろうね」と促した。それほど強引ではなかったが、父は1人で立って、車椅子に座った。
和食のお店に行って、いろんなものを頼んだ。ナスの浅漬け、イカ刺し、手羽先肉の揚げ物、イカげそ揚げのサラダ、お蕎麦、等々。手羽先に何度も手を出していたのには驚いた。あんなに食べにくいものを、おいしそうに食べていた。主人が席をはずしている時にビールが来た。「早いもん勝ち〜!」と言って、私は父とビールを飲んだ。もうすぐ私の誕生日なのだ。「今日は私の誕生日前祝だからね」と言って父と乾杯した。 「来てよかったでしょ?」と母に言われると「うん」と言って表情が和らいだ。無理に連れてきてよかったのかなぁと思っていたが、父の笑顔を見たら、本当によかったと思った。
父を連れ出す作戦はそれだけで終らなかった。私は前日に主人とカラオケに行っていた。その時、ふと「これ父の持ち歌なんだよ」と言って、「旅の夜風」を歌った。「愛染かつら」という映画の主題歌なのだが、私もこの映画は見たことが無い。私は「旅の夜風」を歌ったら、是非父に聞かせたいと思った。高校の教師をしていた父は全校生徒の前で歌った事があるらしい。それも事前に知らされていなくて突然歌ってくださいと言われたと言う。そんなことを思い出してくれたらいいなと思ったのだ。そして、出たついでに「カラオケに連れてっちゃえ〜」ということになった。(私っていつも強引)サンリオルームしか空いていなくて「ポムポムプリン」の部屋へ。 私も主人も昔の唄ばかり歌った。「旅の夜風」も歌った。私はこの唄を父の歌でしか知らない。テレビなどでも聴いた事が無い。何十年も聴いた事がなくても、私はちゃんと覚えていた。
こうして楽しく時間を過ごしたのだったが、病院に戻ると急に父の表情は変わった。「歩けない。動けなくなった」と言う。いつものことだから聞き流すしかない。
今度はお昼ご飯を食べに連れ出そうか、と思っている。 一生のことも気になるし、二葉は月曜病で休んだ。主人はデブだし、私は一日中寝てるし、問題は山積み。でもとりあえず、積んでおきましょ^^
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