「だから来なくていいって言ったじゃないですか」 ガラスのカップにハーブティを注ぐ。 私はもちろんお酒の方が好きだけど。 でも。 「僕も自分がこんな風に感じるとは思ってなかったんですよ」
ユーキさまは争いが嫌い。 それがバウラスへ支援に行く…というのは止めなかったけど。 でもそれは相手が神殿だからであって。
公の場での野次。 耐えられなくなってつい言葉にしてしまったことで、自分が傷ついてしまっている。 聞き流していいことだと理解はしているはずなのに。 「ウマリの方に迷惑がかかったりしないですか?」 「大丈夫ですよ。開戦される前ならともかく、もう向こうは攻撃して来てるんですから…迷惑も何もないでしょう」
それより。 あれぐらいのことで何か言われるとは思わないけど。 だけどそのために傷つくようなことがある方が心配で。
「でもマーナさんだって…」 「え?ああ、あれは…」 「あれは?」 目を逸らす。そうだ。私も…だ。 「あれは勢いじゃないからいいんです」
そう。勢いじゃないから平気。 ウマリは降伏勧告を飲むだろう。 それは何を意味するものか。 知っていても受諾に手を挙げる私がいる。
ごめんね。役に立たなかったよ。
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