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あたしが今まで風俗やら援助交際やら、自らを切り売りするようなことばっかりしてきたのは ある一言が言いたいが為、だということに結構前から気がついてた。 (とおもう) 「あたしは、あなたの思い通りになんて生きていないんだよ、いつだって。」 そう伝えたくて 「あたしの生業は風俗嬢です」 と言ってみたことがある。 一言言って、なんだか人生のすべて使い切った気分になった。 そこで悟った。 あたしはこの言葉のために生きて、こんなことばっかり続けてたんだということに。
でも、いざ帰ってみるとあまりにショックだったのか知らないが「何も知らないふり」してる。 それで、疑問に思う。 なんでこんなヤツのために必死になって生きてるんだ?と。 確実にいつまでも振り向いてもらえないし、振り向いてもらうには「あたしがあたしでいちゃいけないのだ」。 彼女も彼も、顔のないお人形しか見えてないんだな。 なんてつまらなくて矮小な人間なんだろう。
理想・・・が見えてきた気がする。 希望とともに。
あたしはここにいるべき人間じゃないな。少なくとも。 そう考えると、ごみためみたいな部屋も片付ける気力が出てくる。 コンポストみたいな冷蔵庫も仕方がないと思える。 もっと人間らしく生きたいんだけれども・・・。
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