SO CRAZY!  byサクライ和泉


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すっきりおもい     2002年11月26日(火)

電車の中、がたんがたんと揺られながら、ずっとあたしは負け犬気分で泣きそうだった。
目に映るすべての光景があたしには痛くて。
まるで光があたしの眼球を、脳を、いじめるために世界は存在するように思えた。
歩き出す一歩一歩、めまいがした。


大きな旅行鞄。
学生証。
ロッカーの鍵。

これさえそろえば、届けは出せる。退学の。


重たい足で学校へたどり着いた。
事務に「退学届けだしに(わざわざ)来たんですけど」とつげる。
見たくもない担任の不細工な顔をと声を聞き、手続きは淡々とすんだ。
淡々どころじゃない、淡、くらいあっけないもので、ちょっと可笑しかった。



10月3日以来、あたしは学校の中という、せまいせまい世界の中で
どんどんと自分がずれていくのを感じた。
・・・・合わない・・・・。
軽いPTSDだとは思うが、それはじわじわとあたしを蝕んでいった。
すべてが無意味ですべてが砂を噛むような学校生活で、いらいらしていた。
他人のせいにしてはいけないけれど、あたしだって病気で通院中で服薬中で
感じてしまうものは仕方がない。


すっきりした気持ちになった、と友達に告げたら
「なにげに友達が減って寂しいんだよね」と言われてしまった。すまん。
てか、あたしを友達だといってくれた彼の言葉があたしには嬉しかった。




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