いぬぶし秀一の激辛活動日誌

2014年01月31日(金) 敢えて言う。保守層の自己満足選挙からの脱皮が課題だ!

 選挙戦も9日目、ちょうど半分が過ぎた。ひょんなことから今回の都知事選挙に深く関わることになったが、この選挙の前半戦を自戒を込めて総括してみたい。

 前半戦の田母神俊雄候補の選挙は、一言で言えば「イベント型」選挙だった。高所作業車という新兵器に石原慎太郎元知事やデヴィ夫人を乗せて大型ターミナル駅で演説をする、という手法である。そして、その聴衆の多くが、田母神候補を応援するコアな保守層の方々だった。

 確かに「泡沫候補」と思われないためにも、当初はこの手法は大切だったかもしれないが、そろそろ「地上戦」に移らないと結果が見えてしまうのではないだろうか。

 山手線の各駅で、熱心に演説を聴いてくださる方々、実はどの駅でも同じ顔ぶれに出会う。渋谷、新宿、池袋、東京、有楽町、新橋と、失礼ながら「回遊魚」のように、田母神候補の追っかけをしている方々が、とても多いのだ。これでは、陣営の自己陶酔選挙になってしまう。

 常駐している選対担当者に「選挙で当選したことのある」者が私を含めて二人しかいないということも、影響しているのかもしれない。僭越ながら、選挙戦には、選挙で当選した者にしかわからないことが数多くある。

 今日は、候補者や街宣部隊主力が伊豆大島に出かけているので宣伝車が空いている。そこで、区議会議員当時の各区の仲間に頼んで「所謂、選挙戦」を展開した。

 江東、北、墨田、江戸川、中央、港、品川、大田区と一日で8区を回ったのだ。最後の大田区は私が担当して、商店街に宣伝カーを乗り入れ、徐行しながら、各商店主の名前をスピーカーで呼びかけ、支援をお願いする。防衛省官舎の下から演説をし、古巣の方々にお願いをする。団地を回り演説をする。そして、締めは、蒲田駅前で私一人で街頭応援演説。

 同乗していたベテランのウグイスさんが「今日は、やっと選挙らしい選挙ができました」と呟いた。はたして、何が票に結びつくのか。選挙に王道はないとも言われる。ただ、選挙管理委員会が実施したアンケートによれば「知人から頼まれた」というのが、投票行動の上位にあるのだ。

 やはり、地道なドサ周りのような選挙活動が必要なのではないだろうか。インベント型選挙も必要だろう。美女軍団を壇上に立たせるのも効果があるかもしれない。しかし、トロール漁のように大量の票を取れる妙法はないのが実態である。

 インターネットでも街頭演説でも、1票1票の丁寧な積み上げが数百万票になるのではないだろうか。街に出て、壇上を降りて、多くの見知らぬ人々と語り、苦悩をうかがい共有する、それこそが、田母神俊雄候補のような「本物」に求められていよう。

 政治屋候補や、弁護士さんには出来ない「心優しい」選挙を後半戦では戦い抜いて頂きたいものである。

 そこで、コアな支援者の皆さんにお願いである。田母神候補の演説を同じ方が何度聴いても票は増えない。その時間を、どうかご自宅周辺へのポステイングにあてて頂きたい。お知り合いに電話をかけて頂きたい。

 私に「生意気だ」と怒るのは、選挙が終わってからにして、今は田母神都知事実現のため、ご一緒に戦おうではないか。


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