いぬぶし秀一の激辛活動日誌

2007年08月27日(月) 学校給食調理現場の官民格差

 公務員の厚遇を説明する好例として給食調理員のことを度々述べているが、彼女たちに罪はない。あるとすれば、その制度を変えられない公務員制度そのものや、我々議会、執行部の責任だろう。

 さて、今回も公務員調理員と民間調理員の面白い比較があるので公開する。(一部はすでに公開した内容なので、重複する。)

給与:
公務員平均約780万円程度 退職金2500万円程度 65歳まで再雇用
民間調理員 時給850円程度 退職金なし 

使用する皿:(児童一人あたり使用する枚数)
公務員 通常2枚、たまに3枚
民間調理員 常時4枚

長期休暇中の仕事:
公務員 研修? お掃除? 休暇消化
民間調理員 他の事業所と掛け持ちでなんとか生活維持

費用:
公務員 仕事は年190日、給与は毎月同額支給、賞与も当然あり
民間  委託費月額 X 11ケ月分が区より支給

 今回特に指摘したいのは、最後の費用である。民間委託の事業者には、夏休み相当の1ケ月が減額され、11ケ月分の委託費が毎月支給される。ところが、夏休みの間も、給食調理室の清掃で出勤せざるを得なかったり、区から研修に参加せよと要請されたり、と仕事はあるらしい。

 私は、NO WORK⇒NO PAY(働かなきゃ給料もなし)でいいと思うが、まともな経営環境を維持できないような委託費の積算は、経営がわからない公務員の民間いじめですらある。もし、民間委託費が11ケ月分でいいと判断するのなら、公務員調理員の月給も11ケ月分でいい、とならないだろうか。善処を求めたい。

 ついでに給食についての逸話を。私が「給食の皿が2枚だったら、公務員調理員が作った給食です!」と、そこらじゅうで話すので、ある学校では、みかんやバナナを皿に入れて出し「皿3枚」にした。嗚呼!!!!

 民間給食調理現場では、なんとバナナやみかんを3回洗うことが区から指示されているという。いちごやぶどうなら口に触れるという理由でわかる。バナナとみかん???学校では皮ごと食べさせているのだろうか。ちなみに、水道の消費量は気にしないでどんどん流して洗えとも。環境への配慮はどうなっているのだろうか。

 いや、環境なんぞ、お役所では「建前」でしかなかった。すまんすまん。なんたって、小中学校の冷房化にあたっては、環境負荷の高いガス冷房を全校に導入し、区内衛生設備業者から大いに感謝された実績のある区だから‥


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