いぬぶし秀一の激辛活動日誌

2005年05月26日(木) 個人情報保護法の功罪

 個人情報保護法なるものが出来て以来、世の中が些か、過敏に反応しすぎているようだ。

 なんでもかんでも「個人」のことは、「秘密」にしなきゃいけない、がごとく大騒ぎである。さらには、いかにも知ったかぶりをきめこむ「にわか知識人」も多いから、このブームは広がる一方である。

 先日、NTT116センターとケンカしたのも、個人情報保護法への異常な気配りが原因だった。

 病院や医療関係者にまことしやかに流れているのは、受付で名前を呼ぶと、法令違反になる、と言うものだ。そんなバカな、と思う方は「正常」だと思う。こんなくだらないことに、真剣になっている人々も現実にいるのだ。

 病院の受付で「○○さ〜ん」と呼ばれて、「個人情報の漏洩だ!」と、怒るような御仁は、いるだろうか。本人確認の意味からも、「目的外利用」にはあたらないと思うが、人権大好きな方々は、どう思われるだろう。

 それより、切実なのは「選挙」だ。選挙は名簿が命である。が、選挙目的で本人の了解を取った名簿などは、「特上」のもので、数は少ない。だいたいは、紹介やら、業界、町会、各種団体の名簿などから収集する。

 今後は「いぬぶし事務所でございますが、先日町会名簿に個人情報を掲載されましたが、これを選挙の際に、いぬぶしを応援して頂きたい、というお電話をおかけする資料として使わせて頂きたいのですが、よろしいでしょうか?」等と、回りくどい話をしなければいけないことになる。

 人権擁護法案やら、個人情報保護やら、なにやら面倒臭い世の中になっていくようだ。区役所に来れば、30分1000円で、個人情報(住所、氏名、生年月日、性別)は、「見放題」なのに…


 < 過去  INDEX  未来 >


いぬぶし秀一 [MAIL] [HOMEPAGE]
 
↑今日の日記は気に入りましたか?
My追加