いぬぶし秀一の激辛活動日誌

2005年02月20日(日) 教育問題三昧の日曜日

 日曜日は、区議会に限らず、地方議員の書入れ時である。兎に角、会合が多い。そして、この出席する会合の種類によって、その議員の「種別」も概ね判断出来る。

 今日の私は、と言うと、特別選んだ訳ではないが、教育問題の会合を3軒掛け持ちとなってしまった。

 1軒目は、「揺れる子供達に大人は何をすべきか」というタイトルの講演会が大田区産業プラザで開催され、その司会進行を主催団体の役員の立場で仰せつかった。区立中学校の学校長の現場からの実態報告と、文部科学省所管の公益法人の研究員の講演があった。特に、校長先生は、地域でも有名な熱血先生で、もっと多くの親に聞いて欲しかった。

 この校長先生の講演での印象に残ったキーワード:

子供の問題行動をなんとしてもやまさせるのは親の役目だ。

子供の話を聞くだけで、子供の味方になったつもりの教員が多いのが問題だ。聞いた結果、何か言って欲しいのに「いい先生」になってしまっている。

 昼食を慌ててとって、次の会場、麹町へ急ぐ。今度は、「日本会議首都圏地方議員懇談会」の幹事会だ。この会は、首都圏の地方議員が党派を超えて参集し、教育基本法改正、教育行政改革、教科書採択運動、ジェンダーフリー是正などを行なうもので、私は幹事長を仰せつかっている。

 日曜日の忙しい日程をくぐって、会場には多くの区市議員が集まっていた。再来週、安倍自民党幹事長代理、下村博文文部科学政務官をお招きしての設立大会の打ち合わせに、大いに盛り上がった。

 その会合も中座して、次に向かったのは、国公立幼稚園園長会主催のシンポジウム「幼児教育の未来を語ろう」だ。会場になった文京区立中学校の体育館は、北は岩手から南は沖縄まで、300人以上の園長先生や幼稚園、保育園関係者であふれていた。遅れて入ると、顔馴染みの地元区立幼稚園長が驚いた顔で向かいいれてくださった。

 会場を見回すと、我が大田区からは、3名の女性議員が来られているようだ。途中、参加者が小グループにわかれてのデスカッションがあったが、大田区外の園長や関係者の生の声を聞けたのは有意義だった。文部科学省の課長さんの話はいらないから、この時間を増やして欲しかった。

 このシンポジウムでのキーワード:

長時間保育は、親が親として育つ機会を奪っているのではないか。
幼保一元は、出来ることと出来ないことを見極め、出来ることからやってみよう。
公立の「生き残り」という発想だと本質を見失ってしまう。
(以上、品川区立二葉すこやか園 保育長の発言)

「子供のため」という言葉が、水戸黄門の印籠のように現場で使われているが、当園は「徹底して子供主義」の保育を行なっている。(港北幼稚園・ゆゆの森副園長)

親をいかに主体者にしていくか、それが課題だ。子育ての一義的責任は家庭にある。(元文部科学省教科調査官、子どもと保育総合研究所代表)

 3軒の掛け持ちであったが、いずれの会合にも共通している結論は「現代の子どもの問題行動の原因は親、家庭にある」という厳しい現実であった。

 帰宅すると、我が家の産物である長男が、自衛官の同期である彼女を連れて帰ってきていた。はたして、彼にとって、このオヤジはマトモであったろうか…気になるところである。


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