いぬぶし秀一の激辛活動日誌

2004年10月24日(日) だめじゃん、小泉さん映画見てちゃ!

 昨日の地震が起きた時、自衛隊最高指揮官たる小泉純一郎総理は、なんとか映画祭の会場にいたそうだ。そして、一旦、首相専用車に戻り、情報を確認し、秘書官の『官邸に戻りますか』との問いに『いや、挨拶があるから会場にいないとまずいだろう』と、再び映画祭会場に戻ったそうである。さすが総理大臣、大物である。

 自衛隊は、というと、そんな『最高指揮官』の優雅な時間とは関係なく、地震発生4分後には防衛庁災害対策本部を設置。その32分後には、陸上自衛隊のヘリが情報収集のため現地に向かい、海自の哨戒機、空自の救難機も飛び立った。

 さらには、地震発生から一時間余りで、防衛庁災害対策会議が開かれ、1時間半後には、新潟県高田駐屯地の第2普通科連隊の隊員が、その後、新発田駐屯地の第30連隊も現地に向かった。いずれも、県知事からの災害派遣要請前の、情報収集活動として出発したものだ。

 我が愚息(陸上自衛官)もそうだが、自衛隊の各基地、駐屯地には一定の待機要員が休日でも夜間でも確保されており、災害などすぐさま出発できる体制にある。阪神大震災など、自衛隊に早く要請があれば、もっと命を救えたのに、と残念でならない。

 今回も、この自衛隊の初動動作の速さは賞賛に値するが、新潟県知事からの派遣要請は、地震発生から3時間後の午後9時だった。何をためらっているのだろうか。それとも、起案文章でも稟議に回していたのだろうか。

 いずれにしても、危機管理を事務方に任せてはいけない。危機は時間との戦いである。災害派遣は、防衛庁長官や、陸海空各級司令部司令の判断で行えるようにすべきである。

 自衛隊に命を助けられて『ふざけるな』と言う国民はいないはずだ。たとえ共産党さんといえども…

 頑張れ自衛官!

 


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