いぬぶし秀一の激辛活動日誌

2002年11月10日(日) この子らを世の光に!〜萩中生活実習所

秋の日曜日は、催事だらけで、時間調整が大変だ。今日の一番目は、大田区立萩中生活実習所の”萩中祭”。障害をお持ちの方が、各種作業を通じて社会参加をしていこう、との施設で、24年前に都から移管を受け、大田区で運営している。年1回のお祭りは、ボランテイア100名以上、地元町会、各種団体などの支援で、なかなか盛況だ。いただけなかったのは、区議会を代表して挨拶にたった、共産党の議員が”障害者の負担増は、わが党の○○衆議院議員とともに阻止していく”とういう趣旨の発言をしたことだ。全議員を代表しての祝辞、お祭りというTPOと立場をわきまえない発言には、区長以下も渋い顔。まあ、本来挨拶する予定の副議長が、突然間に合わなくなった為の代役なので、ついつい”街頭演説”をやってしまったのだろう。今度は、やめてね!さて、この施設で活動している障害者の皆さんを見ていると、その真摯な姿に涙してしまうのだが、以前、この施設の入り口に、こんな言葉が掲げてあった。”この子らを世の光に”当時の所長さんに”この子らに”の間違いではないかとたずねた。すると、”障害を持っていても、このように元気に明るく生きている。そんな姿を、健常者の方々の光にしたい”とのこと。名言である。”五体不満足”の著者が”障害があることは不便ではあるが、不幸ではない”とも語っていた。五体満足な我々は、便利ではあるが、そのことに感謝できないこと、ある意味、不幸なのかもしれない。紺碧の秋空に、この子らに幸あれ、と祈り、次の会場へと急いだ。


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