雪さんすきすき日記
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2020年01月29日(水) |
続・「シオとあやかしの森」のこと |
昨日は腰痛のせいで眠りが浅く、今日は出社したら座るのが苦痛なほど悪化したので、勤務中に整体に行く羽目に。どうも偏った座り方をしているのが原因らしいが、どうにも自覚が無いのが困ったところ。
「シオとあやかしの森」(犬と猫)が面白くて仕方ないので、興奮冷めやらぬうちに感想を。 最近森の様子がおかしいと村人から助けを求められた冒険者のシオが、森の異変の解決を目指して冒険する経営+育成SLG。 プレイヤーはシオの行動を選択し、その結果得られた資源を消費してシオを強化していく。行動は冒険と出荷の2種類に大別される。冒険では素材や武器の調達を行い、素材を組み合わせて商品を作成し出荷することでお金が得られる。そして、素材とお金を消費することでシオの能力が強化される。 冒険を繰り返してレベルが上がる度にボスが登場し、そのボスを倒すと物語は次の段階へと進んでいく。
プレイしてまず思ったのが、実に良く考慮された画面構成と操作性。この作品では非常に多くの情報と行動があり、プレイヤーはそれら全てと向き合わなければならない。しかし、情報はよく整理されていて非常に見やすく配置されており、それでも表示しきれない分は簡単な操作で切り替えることができるようになっている。また、操作においても、例えば冒険の最後で得られた素材を全て回収したら自動的に終了にカーソルが移動するなど、プレイヤーの動きを極力少なくするように様々な工夫が凝らされている。おかげで、序盤から快適にプレイできて、ゲームの流れを軽快に楽しめた。そして、これらの徹底された配慮については感心すること頻りであった。 ゲームの流れは素材を集めて商品を作り、出荷してお金を稼いでシオを強化するの繰り返しだが、強化に必要な素材もお金も常に不足気味となるような調整がなされているように感じられた。そのため、素材集めにも漫然とせずに強化するための目的意識を強く持ってプレイできている。絶妙なのが、商品を作る際に消費するポイントが設定されていること。このポイントが無ければいくら素材があっても商品を作成することができない。そして、このポイントの上限を増やすには、1カ月の間に決められた数の商品を販売しなければならない。したがって、散発的に手持ちの商品を販売するのではなく、目標販売数を達成できるように売れ筋の商品の在庫を溜めて、それらを1カ月の間に効率よく販売する計画性が求められる。この要素が経営SLGとして非常に刺激的に感じた。
一方で、説明不足な点も少なからず見受けられ、それらを理解するのにやや難儀したのも事実である。これはもう習うより慣れろしかなかった。前述のとおり操作が快適なので試行錯誤もさほど苦にはならず、結局時間がほぼ解決してくれたが、やはりこの説明不足が敷居を徒に高くしている印象はあった。それでも、武器の模倣については未だに正確な知識が得られず、最後まで理解できずに終わるのではないかという不安も感じている。 あと、冒険中の戦闘については武器と仲間でほぼ戦闘力が決まってしまうようなので自由度があまり高くなく、経営要素に比べると面白みに欠ける。アイテムや装備による強化もできるようだが、いかんせん戦闘の過程が表示されず結果が勝ち負けだけなので手応えに乏しい(先の武器の模倣の効果が分からないのもこのせい)。しかし、その手応えに乏しい戦闘でボスに勝利しないと話が先に進まないので、ここはまあ適当にあしらうしかないという心持ちである。
経営SLGとしても育成SLGとしても、この作品には目新しい点はそれほど多くは無い。しかし、画面構成や操作性の快適さと資源活用の絶妙な調整を徹底することにより、止め時が見つからないほどプレイに没頭させる魅力を備えた作品になっている。この辺りに、過去何作も同様のジャンルの作品を制作してきたサークルの底力を感じた次第である。
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