雪さんすきすき日記
リサイクル戦術シミュレーション『リサイクルプリンセス』 倒れてもその場で復活するリサイクルSLG。全力で応援中!
DiaryINDEXpastwill
「ときのあくま」攻略はこちら  「東方戰騎譚」エキスパート攻略はこちら  考察のようなものはこちら
自己紹介はこちら  リプレイはこちら  動画はこちら(完成版体験版)  Twitterはこちら


2020年01月16日(木) 続々・「3rd eye」のこと

 アーケード版「けものフレンズ3」のイベントが今日までだったが、残業で遅くなった上に20時から八木ましろさんのゲーム実況があるということで真っ直ぐ帰宅。

 「3rd eye」(3rd eye制作委員会)の感想を。
 こいしを操作して謎めいた世界を探索する東方二次創作ホラーADV。操作は移動、調べる、サードアイの使用。サードアイを使用すると通常とは異なった景色が見えるようになり、登場人物の反応も変化する。それにより、先に進むための手がかりが得られることもある。ただし、サードアイを使いすぎると充血してゲームオーバーになるので、適度に目薬をさして回復させる必要がある。

 サードアイを活用した謎解き要素がゲームの主な内容。サードアイにより変化する光景や反応が多種多様で、各場面でどのような変化をもたらすのかが好奇心を刺激してくれる。ほとんどの場合、その変化は不気味で醜悪なものでありホラー要素に満ちているが、いわゆるびっくり要素はわずかである(皆無ではない)。そのため、ゲームをプレイ中はずっと居心地や薄気味の悪さを覚える羽目になり、その丁寧な雰囲気づくりが凡百のホラーゲームとは一線を画しているように感じられた。
 あと、秀逸なのが場面を飛ばす操作。各場面は画面の端に移動することにより次の場面に移るのだが、この操作ではその移動を省略することが可能となる。これが、移動以外に操作する必要の無い場面を飛ばすことができて非常に快適で、各場面を切り替えて移動するゲーム全てに導入するべきだと思った次第であった。

 一方の物語は全くもって理解できなかった。グッドエンドを見たところ、どうやらこいしは眠ったままの状態で、その夢?の中の行動の結果起きることができたりできなかったりするという物語のようである。各夢?の冒頭ではこいしが起きているときに起こした行動を見ることができるのだが、それは協調性が無かったり自分勝手だったりと問題だらけで、それを夢?の中で矯正するように行動するとグッドエンドに到達できるという流れであった。しかし、そのような”みんなと仲良くしましょう””互いに助け合いましょう”のような凡庸な主題をあえて東方Projectやホラーといった傾いたジャンルで表現する意味については甚だ疑問なので、恐らくより深謀遠慮な主題があるのだと思いたい。ただし、残念なことに私の読解力ではそれを読み解くことはできないので、優れた考察が現れることを待つのみである。
 ゲーム中は様々な場面で文章が記されたアイテムが入手でき、その文章がこの主題を読み解く大きな鍵であることは明らかなのだが、いかんせん数が多すぎて全てを集めることはできず、またできたとしても抽象的な表現は私の読解力を遥かに超えていることが多かった。

 というわけで、一応はクリアしたものの、物語の主題を理解することはできなかったので、非常に不完全燃焼気味な作品となってしまった。


氷室 万寿 |MAIL
DiaryINDEXpastwill