雪さんすきすき日記
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2018年04月16日(月) 「222Hearts」のこと

 「222Hearts」(REMIMORY)をクリアまでプレイしたので感想を。
 空中をダッシュしてハートを集めるアクションゲーム。
 操作は移動とジャンプ、ダッシュ。ダッシュを押すと地上、空中問わずにその場で停止し、ダッシュの向きを決めることができる。そして、一定時間内に再度ダッシュを押すことでその方向に一定距離ダッシュする。ダッシュはゲージを使用し、回復無しでは2回まで連続して使用できる。ダッシュのゲージは地上に降りることで回復するまた、空中停止にも制限回数があり、こちらは1回のダッシュにつき2回まで。ダッシュをすると回数が回復する。
 ハートはダッシュ中のみ取ることが可能で、1つ取るごとにダッシュ1回分のゲージを回復する。なので、ハートを連続して取ることで、空中でのダッシュを続けることができる。また、ハートには1〜5までの数字が書いてあり、その回数通過すると取ることができる。
 道中3体のボスが登場。ボスは通常は防御をして弾を撃ってくるが、防御が薄くなるときがあるのでそこを狙ってダッシュで体当たりをするとダメージを与えられる。
 棘に触れる、落下する、敵弾に当たるとミスとなり、その面の最初から再開となる。

 ダッシュによる疾走感が気持ち良い一方で、それを遠慮無しに楽しめるほど甘くはない作品。基本的には、棘の生えた地形や動く棘をダッシュですり抜けながら、ハートを集めてダッシュのゲージが途切れないようにし、対岸にある出口までたどり着くというゲーム展開。ただし、ハートを取り損ねてもやり直せるほどダッシュのゲージに余裕は無く、ハートの配置やダッシュの距離から動くべき軌道を見定めて、高速のダッシュでそのとおりに動く精度の高い操作を要求される、ほぼ毎面一発勝負のいわば死にゲーである。ミスしたら最初からやり直しなのでプレイ中の緊張感は半端でなく高いが、その分ハートを全て集めて駆け抜けたときの疾走感と達成感が大きな快感となって戻ってくるのは中毒性が高く、その快感を求めて次の面に手を出しては屍の山を築くを繰り返していた。あと、ミスをしても素早くやり直せるので、繰り返しのプレイもさほど苦にならないというのは、この手の死にゲーではとても重要なこと。
 ダッシュをする上で重要なのが空中停止。停止時間は1秒弱と決して長くはないものの、その時間を活用してダッシュ方向を見定めればかなり精度良くダッシュができる。また、動く棘を抜ける周期を合わせるのにも大いに活用する。止まっている時間は別段表示されるわけではないのでその時間は体で覚えるしかないが、停止時間を見極めている最中の時間を引き延ばしているような感覚に、ダッシュとはまた別の緊張感を味わるのが面白い。ダッシュだけではともすれば惰性によるプレイになりかねないところに、ダッシュとは対照的な空中停止という操作でゲーム内容に抑揚を付けて面白さの幅を広げているところが好印象であった。
 ボス戦も、このダッシュを上手く使った内容になっている。とはいえ、ボスの攻撃はさほど激しくはなく、行動も単調なので、道中に比べればはるかに簡単であったが。まあ、自機がダッシュしか攻撃手段が無いので、あまり凝ったことができなかったのであろうかと。何故ボスが変な機械に乗って攻撃してくるのは、終ぞ明らかにされなかった。
 ところで、ダッシュの方向はアナログ対応だが、実のところ操作性はあまり良くない。デジタル8方向入力でも1つの面を除いて十分に攻略できるので、そちらで操作した方が快適にプレイできる。何故1面だけアナログ入力が必要なのかがどうにも中途半端な気がしたが、調整過程の名残であろうか。

 ダッシュと空中停止の感覚を掴むまでは結構苦労したが、それを使いこなせるようになると一発死の仕掛けの中を駆け抜ける死と隣り合わせの疾走感がひたすら快感な作品であった。


氷室 万寿 |MAIL
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