雪さんすきすき日記
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2018年04月14日(土) 「Minit」のこと

 9時半頃起床。もう先週のピクニックが〜で〜んから1週間経過してしまったのかと思いつつ、そういえばマッサージで腰に疲労が溜まってると言われ、今週は腰に嫌な痛みが走ることが多かったので、午前中のうちに整体に行ってきた。

 午後は「Minit」(JW, Kitty, Jukio, and Dom)をプレイ。
 呪われた剣を拾ったばかりに60秒で死んでしまう呪いをかけられた主人公が、呪いを解く冒険に出るアクションADV。巷では「60秒ゼルダ」と呼ばれている。しかし、私はあろうことか「ゼルダの冒険」をまともにプレイしたことが無いので、その比喩が今一つ理解できないのであった。
 操作は移動と攻撃、リトライ。リトライは、残り時間に関わらずその場で死亡してやり直すという操作で、主人公の死が軽いこの作品ならでは。
 呪いを解くにはいくつもの謎を解かなければならないが、60秒で全て解くのは不可能というもの。しかし、一度解いた謎はそのままになるので、謎を解きながら時間切れ(あるいはリトライ)で死亡して、続きからという過程を繰り返し、クリアを目指すことになる。死亡したときの再開は家からだが、家はマップ内に複数用意されており、訪れることでそこが再開地点となる。この再開地点を切り替えることで、移動範囲を広げていく。

 60秒の中で何ができるのかを考え、試行錯誤を繰り返していく作品。謎はノーヒントなものが多い上に制限時間があるので必死になって試行錯誤する羽目になり、思考を巡らせながら操作する緊張感が新鮮で面白かった。また、謎を解くための時間を確保するにはどの家からどういう経路を辿ればいいかなど、謎の解法だけでなくそれをどうやって時間内に解くかという手法まで考えさせるような場面も多く、60秒という制限時間を上手く活用した謎やマップの完成度は高いものがあり、パズル面でもアクション面でも手応えは十分であった。さらに、このシステムなのに収集要素まであったりする。制限時間が60秒しかないので寄り道する余裕なんて無いはずなのだが、だからこそ寄り道することの魅力が一層増しており、本筋そっちのけで収集要素に専念することもしばしば。
 作品の規模としては、クリアまで2〜3時間程度ではあるが、60秒という制限時間からくる緊張感のおかげで、ゲーム内容の体感密度はかなり高かった。さらに、リトライ機能のおかげで気軽にやり直しができるのも好印象。操作を失敗したり、道を間違えたような場合でも60秒を待たずしてやり直せるのはとても快適であった。
 グラフィックは1ビットカラー、すなわち白黒で解像度も低く、一見すると地味な見た目ではある。しかし、人間や動物、果ては幽霊まで全てのキャラクターが実に愛嬌たっぷりな容姿で描かれており、とても愉快で味のあるグラフィックに仕上がっている。低解像度ながら特徴を上手く掴んだ描写には、新しいキャラクターに出合う度に感心させられた。

 1周目をクリアすると2周目が用意してある。2周目は何と制限時間が40秒。さらに、武器は弱いのに敵が多くなっていたり、体力が1しか無い上に体力アイテムを取っても増えなかったりと、1周目よりも難易度が格段に向上している。しかし、その条件下でも厳しいながらもちゃんとクリアできるのは、システムを十分に理解しているからこそできる調整であり、最早感服せざるを得なかった。そして、2周目をクリアした後に実績埋めで1周目と同じ難易度をプレイしたら、60秒がやたら長く感じられた。

 5時間ほどで全実績解除。さすがに収集要素はSteamのガイド頼りになったが、それでも十分に楽しめた。制限時間が60秒でもここまで行動範囲の広いADVを作ることができるという発想と手腕には、ただただ驚くばかりであった。そして、60秒で出来ることは意外と多く、そして意外と少ないことに気づかされる、そんな面白さも感じられた作品であった。
 あと、日本語非対応だが、有志の日本語化パッチのおかげで快適にプレイできたのは有難かった。


氷室 万寿 |MAIL
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