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2017年05月28日(日) 「Rabi-Ribi」のこと

 10時ごろ起床。

 昨日はノーマルが一段落したので、そろそろ「Rabi-Ribi」(CreSpirit)の感想をまとめようかと。

 ある日突然人間の女の子の姿になってしまったウサギのエリナが、妖精のリボンと一緒に平和なラビラビ島を大冒険する2D探索アクションゲーム。
 操作は移動とジャンプ、攻撃、魔法、ブースト。移動とジャンプは、アイテムを取ることでスライディング、壁ジャンプ、2段ジャンプ等行える動作が増えて、行動範囲を広げることができる。攻撃はエリナが担当し、ハンマーで敵を殴る。ハンマーのレベルが上がるとコンボが、アイテムを取ると攻撃方法が増える。魔法はリボンが担当し、ショットと溜め撃ちが撃てる。こちらも、アイテムを取ることで最大7種類までショットが増える。ブーストはボムのようなもので、リボンの魔法に応じた強力な攻撃が発動する。
 道中面は、敵を倒したり地形を踏破しながらアイテムを取って行動範囲を広げていく基本的な探索アクション。特徴的なのがボス戦で、ボスがSTG並の弾幕を撃ってくる。

 ラビラビ島を探索するのがとにかく楽しい作品。この楽しさがどこからくるのかいろいろ考えてみたのだが、先ずはエリナの動作を存分に堪能できる地形の秀逸さにあるのではなかろうか。この作品の地形は、狭苦しい迷路のようなものや、難解な操作を要求する場面はほとんど無く(終盤やDLCでようやく登場する程度)、全体的に広々とした構造をしている。一方で、エリナの動作には空中ダッシュやスライディングからの突進など躍動的なものが多いが、地形の構造上その動きを制約なく十分に楽しめる場面がとても多い。そのため、操作しているときの開放感が非常に高くなり、動かしているだけでもとても気持ちがいいのである。おかげで、迷って彷徨っているときでさえも楽しさを感じられた。
 そして、マップはいくつもの区画が複雑につながって大きな全体マップを構成しているのだが、それぞれの区画に敵や仕掛け、マップチップ、音楽などで明確な特徴を持たせているので、各区画に入ったときの新鮮味を強く感じられるのも、探索を面白くしている要素であるように思えた。各区画の大きさは大きすぎず小さすぎず丁度良い程度なので、区画の探索を進めて程よい頃に次の区画が用意されている(その前にボス戦がある場合もあるが)。この調整具合は見事であると思った次第。さらに、各区画にワープできるような仕掛けもきちんと用意されていて、快適に探索ができるような措置もきちんと取られているのだが、そのワープの場所も絶妙な位置である。隠しアイテムの場所も絶妙で、何かある場所にはどこか不自然さを感じられるようになっていることがとても多く、それらを発見する楽しさも存分に味わえた(イースターエッグはノーヒントで見つけなければならないものも結構あったが)。このように、念入りに作り込まれていることを様々なところで感じられるマップの構成であり、攻略を進めるほどにその完成度の高さに唸らされるものがあった。

 ボス戦は弾幕STG並の攻撃をしてくることに、とにかく驚かされた。攻撃はばらまき弾や誘導弾、極太レーザーに果ては耐久弾幕まで、弾幕STGで見たようなものは一通り揃っており、その上でアクションゲームならではの攻撃方法も用意されている充実ぶり。そして、そのような大量の敵弾を重力の存在下で避けなければならないことがどれだけ大変なことかは明白であり、ボス戦では難易度が一気に上昇する。これらの攻撃は、エリナの動作を的確に活用すれば避けられるようには当然ながら調整されてはいるものの、攻撃の順番がランダムだったり、実力避けや厳密な操作を要求される攻撃も多く、単純にパターンにはまらないことが戦闘時の緊張感を大きく高めている。さらに、攻撃を当て続けるとランクが上がり、こちらの攻撃力が増えて有利になるので、積極的に攻撃を当てさせるように仕向けるシステムにもなっている。そのため、各ボスを攻略するときの手応えと、攻略したときの達成感は非常に高いものがあった。
 そのようなボスが基本的に1区画に1体、場面によってはそれ以上配置されており、ボスキャラの総数は全部で20体以上。さらに、それぞれのボスの特徴に合わせた攻撃が数種類も用意されており、加えてカットインからの猛攻もありという、ボス戦がこの作品の華とも言えるほど非常に派手で贅沢な作りとなっている。おかげで、新しい区画を探索するときの新鮮味がボス戦でより一層強くなるのが非常に好印象であった。
 また、ボスはみんな女の子で、それぞれがとても個性的な性格をしている。彼女たちがエリナと出会ってどのような騒動が起こるのか、その後にどう繋がっていくのか、それを見るのもボス戦の楽しみの1つである。戦った後のボスは基本的に拠点であるラビラビタウンに集まるので、ゲームが進むと街がとても賑やかになっていくのがまた楽しい。
 なお、ボス戦のみのボスラッシュも用意されており、純粋に弾幕アクションゲームとしても楽しめるようになっている。20体以上ものキャラと連戦するという非常に過酷な内容で、これだけでも1本の作品として成立できるのではないかと思えるほど。この点も、ボス戦の完成度の高さを如実に表していると言えよう。

 演出面では、SD化されたキャラクターやマップチップが比較的荒い解像度で描かれているのがまず印象的。これは、探索アクションの元祖的な作品に敬意を表したものであろうか。解像度は荒いが動きは敵味方共に多彩で、細かく描き込まれたドット絵には大きなこだわりが感じられた。一方で、背景や弾幕、カットインなどの演出効果などは高解像度で描かれており、キャラクターが低解像度なのは視認性を高めるためという側面もあるかもしれない。いずれにしても、キャラクターが良く動くのはそれだけでも楽しいものがある。
 音楽は、20以上ある区画にそれぞれ独自に曲が用意されており、ボス戦も数種類と、曲数は非常に多い。さらに、曲調も牧歌的なものから緊迫感のあるものまで多種多様で、探索の新鮮味に拍車をかけてくれる大きな要素となっている。
 物語は、ラビラビ島とその外にある世界を行き来して、ラビラビ島とは何なのかという謎が解き明かされているという内容。とはいえ、島の命運が云々という壮大な物語ではなく、平和なラビラビ島に相応しい大冒険といった感じである。それでも、物語の本筋に各キャラクターの物語が絡まり、とても賑やかな内容に仕立て上げられている。あと、キャラが女の子ばかりなせいか、百合的な要素もあって、直接的な描写は無いものの割ときわどい場面もあるほど。個人的にはこの点にも惹かれるものがあった。

 現在プレイ時間が100時間に届こうかとしているが、そこまで没頭している原因は、150以上にも及ぶ数多く用意された実績。探索ではアイテム縛りプレイや特定の巡回経路の達成、ボス戦ではノーダメージや高ランクで倒すなど、様々な方面からこの作品を楽しめるような実績となっている。挑戦してみると、この作品の新たな面白さに気づかされることも多く、数が多いだけでなくその内容もよく練られたものになっていることに感心し、そしてさらなる実績に挑戦するということを繰り返している。また、初見では到底無理だと思っていた実績が、システムへの理解を深めて攻略を重ねるにつれて達成できていくところに、自分の成長が感じられて感慨深いものがある。
 高難易度での実績も多く全てを完遂できるかどうかは分からないが、できるところまでは達成していきたい。

 あと、今までアクションゲームはジョイスティックでしかプレイできなかったのに、この作品はゲームパッドでプレイしているのが自分としては大きな驚き。操作は決して単純では無く(特にボス戦)、プレイ当初は目も当てられなかったが、今ではしっかり順応している。事の起こりは、この作品がXInputにしか対応していなくて、手持ちのジョイスティックがXInput未対応だったから、仕方なくXInput対応のパッドでプレイするしか無かったということだが、順応すればどうにかなるものである。とはいえ、やはり親指1つで4つのボタンを使い分け、時には1つを押し続けながらもう1つを連打するといった複雑な操作を要求されるのは、やはり辛いものはある。ジョイスティックなら指1本にボタン1つを対応させることができるので楽なのだが。
 とはいえ、ここまで慣れてしまえば逆に今からジョイスティックに戻ることは難しいであろうから、このままパッドで続けていこう。それとは別に、XInput対応のジョイスティックも早々に入手したいところである。


氷室 万寿 |MAIL
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