雪さんすきすき日記
リサイクル戦術シミュレーション『リサイクルプリンセス』 倒れてもその場で復活するリサイクルSLG。全力で応援中!
DiaryINDEXpastwill
「ときのあくま」攻略はこちら  「東方戰騎譚」エキスパート攻略はこちら  考察のようなものはこちら
自己紹介はこちら  リプレイはこちら  動画はこちら(完成版体験版)  Twitterはこちら


2017年03月13日(月) 「ネコネイビー」のこと

 「ネコネイビー」(デスモフモフ)の感想を。
 空飛ぶ猫を操作して、ゆるい敵キャラをやっつけていく2D横STG。
 操作は移動とショット、ボムと、とても簡素。敵を倒すとアイテムが登場し、それを取るとボムゲージが溜まり、ボムゲージが一杯になったらボムが撃てるというシステム。ボムで倒した敵や敵弾はスコアアイテムに変化する。
 敵弾に当たらないように敵を倒して、面の最後にいるボス(いないこともある)を倒すと面クリア。敵や敵弾に当たるとミスとなり、残機が無くなるとゲームオーバー。非常に基本的で素直なSTGである。

 この作品の魅力は、何といってもゆるいキャラ。自機の猫たちの可愛らしさ(中にはふてぶてしいのもいるが)はもちろんのこと、敵キャラの大半にゆるい表情が付いており、これがこの作品独特の愛嬌を生み出しているように感じられた。中には顔の無い無機的なキャラもいるが、それらはこの作品の中では何だか浮いているような気がするほど、敵キャラの表情には味がある。
 ボスキャラも、攻撃方法を含めて個性派揃い。結構激しい攻撃をしてくるので中々観察する余裕も無いが、よく見ると本当に芸が細かい動きをしており、それもまたこの作品の魅力の1つといえる。4面ボスとかかなりグロいが、本当によく動き攻撃も多彩で、感心させられた。
 キャラもゆるければ世界観もゆるく、病院や食肉工場など一貫性の無い摩訶不思議な世界が繰り広げられる。特に衝撃的だったのが5面で、背景が金塊やら金の猫の像やら一面の金ピカで、その抜群のセンスにとても大きな衝撃を受けた。さらに、その面の音楽もファンクな感じで景気の良さが相性抜群。ついでに、その次の面で蛇口やブイが宇宙空間に浮かぶという超現実的な背景にもまた驚かされた。とにかく、初見では次の面に行く度に予想もつかない展開が続き、先が見たくなる欲求を存分に刺激された。
 あと、他のSTGのオマージュ的な要素もいくつか見受けられた。「バトルガレッガ」(一部の敵)「メタルブラック」(一部の敵、エンディング)「弾銃フィーバロン」(アイテムの動き)は特に分かりやすかったが、その他にもあるかもしれない。

 難易度はEASY、HARD、DEATHの3種類。HARDが通常のNORMALに相当するもので、中々の手応え。EASYであればまったりと楽しめる程度。基本的にはボムゲージを溜める→ボムを撃つ→スコアアイテムを出すという周期を繰り返していかにスコアを稼ぎ残機を増やすかという攻略になる。高難易度のDEATHではこの周期が短くなってボムゲーの様相を呈し、他の難易度に比べて高揚感も一入。いずれの難易度も丁寧に調整されており、それぞれの方向性が分かりやすくて好感が持てた。
 スコア稼ぎの仕組みはよく把握してないが、普通にクリアするよりも何倍ものスコアを稼げる様子。DEATHでは普通にクリアして20億弱程度なのが、50億以上稼いでいるプレイヤーを確認した。なお、残機は1億エブリーで増えるが最大5機までしか増えないというところがまた絶妙な調整である。

 キャラのゆるさと幅広い難易度で間口が広く、摩訶不思議な世界観と丁寧な難易度調整に大いに好感が持てる作品であった。

 ところで、最後に追加された自機でノーコンティニュークリアできる猛者はいるのだろうか。


氷室 万寿 |MAIL
DiaryINDEXpastwill