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2017年03月06日(月) 「マジックポーション・エクスプローラー」のこと

 けものフレンズのニコ動2〜6話パック(通称フリーパス)の期限が終わってしまった。また課金しないと。

 「マジックポーション・エクスプローラー」(ARTIFACTS)の感想を。
 魔法薬の店を営むパステルが口走った些細な独り言のせいで、突如家の中にダンジョンの入口が出現。最下層にいる主犯の魔女を追いかけて、パステルはダンジョンを潜る羽目になってしまう。
 この作品は、公式には自動探索型RPGだが、その実態はダンジョンアタックRTS。様々な薬を開発してパステルを強化し、ダンジョンを探索していく。
 探索と戦闘は自動で行われ、プレイヤーの操作は薬の開発のみ。探索で見つけた素材や戦闘に勝利することで溜まるRP(リソースポイント?)を消費して、攻撃力を強化する薬や戦闘後の体力回復量を増やす薬、RPの入手量が増える薬など、様々な薬を開発してパステルの強化を行う。
 各階とも一定時間が経過すると次の階に進み、特定の階ではボスも出現する。戦闘で体力が無くなるとダンジョンの入口から再挑戦。最下層にいる魔女を倒すとクリアとなり、評価はクリアまでの時間により行われる。薬の中には探索速度を上昇するものもあるので、それを活用してクリア時間の短縮を図る。

 探索と戦闘は自動で行われ、プレイヤーはパステルの強化のみというお手軽さが特徴で、ゲームの本質は資源配分。敵の強さに応じてRPを上手く薬の強化に振り分け、戦闘に勝利し続けるよう強化していく。たとえ途中でやられても最初からやり直しで、難易度NORMALなら強化は保持され、HARDでも初期RP量が増加していくので、時間さえかければクリアはできる。
 なので、評価がクリア時間となっている。タイムアタックでは、探索速度を上昇する薬の開発が必須になるのだが、探索速度が上昇すると相対的に探索で入手できる素材の量や敵との戦闘回数が減少し、結果入手できるRPも少なくなる。無暗に探索速度を上昇させると強化が追いつかなくなるので、その他の薬の強化との兼ね合いを図っていくこととなり、そうなると資源配分の面白さが俄然湧いてくる。体力や攻撃力、回復量を必要最低限に抑え、限界まで探索速度を上げることで、ぎりぎりの戦いによる焦燥感や緊迫感が得られるという作りになっている。
 また、EDMと共に軽快に進む展開も特徴的。楽曲はフリー素材だが、選曲が素晴らしく、中盤から終盤にかけての盛り上がりは大いに高揚感を煽ってくれる。あと、途中にパステルと魔女とのやり取りが何度か挟まれるのだが、ダンジョンを作った魔女の真意がある上でなお完全に魔女の掌の上で弄ばれているパステルの奮闘ぶりが微笑ましい。

 一方で、探索により入手する素材や敵との遭遇は乱数により決められるが、この乱数の偏りが大きすぎるという印象も。戦闘回数も階によって2回しかないときもあれば10回を超えることもあり幅が大きく、命中率も70%なのに5回連続で外す(確率0.2%)ことが度々起きたりと、その幅は一喜一憂の範囲を超えている。なお、戦闘時には時間の経過が止まるので、戦闘回数が多い方が単純に入手できるRPは多くなる。
 そのせいで、タイムアタックも運の要素が極めて強く、特に80階以降の敵の出方一つで結果が大きく変わってしまうことから、資源配分の面白さがここで削がれてしまう感は否めなかった。

 とはいえ、クリア日数75日程度ならそこまで運には左右されないので、最高ランクであるSの85日以内クリアは十分達成できる調整にはなっている。また、途中でセーブも可能なので、セーブとロードを駆使することで50日台によるクリアをした方も確認した。
 あまり速度を詰めると運に振り回されてしまうが、そこそこであれば資源配分の面白さが十分に楽しめる作品であった。


氷室 万寿 |MAIL
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