雪さんすきすき日記
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2016年09月21日(水) 続・「侵略どうですか」のこと

 「侵略どうですか」(定刻ボルケーノ)の感想を。
 味方の兵士を量産して敵の拠点の侵略を行う、ラインディフェンスRTS。
 自陣の拠点からユニットを生産して画面右方向に向かわせ、画面左から向かってくる敵に立ち向かう。一定距離ごとに敵の拠点があり、そこを制圧するとユニットの生産拠点が増える。次々と敵の拠点を制圧して自陣を広げ、左端にある敵の最終拠点を制圧するのが目的。
 生産できる兵士は6種類で、このうち歩兵のみは一定時間で溜まるゲージが一杯になると、ゲージをクリックすることで資材を消費せずに最前線の拠点から生産できる。兵士は地上を歩き、地上の敵のみを攻撃可能。ただし、攻撃力も体力も低く移動速度も遅いため、兵士のみでは敵の物量や空からの攻撃に耐えられない。そこで、空から地上に爆弾を落とす風船兵、防御力が高いロボ兵、空対空の唯一の兵器であるミサイル兵、地上から空中の敵に攻撃できるバズーカ兵、体当たりで何度も攻撃できるセグウェイ兵といった、残り5種類の兵士の出番となる。これらの兵士は歩兵よりも総じて強力だが、拠点からのみ生産可能で、各拠点ごとに生産する兵士を設定すると一定時間ごとに資材を消費して生産される。また、同様に資材を消費して各兵士の能力を上昇させることも可能。なお、資材は敵を倒すことで得られる。
 占拠した拠点を破壊されると、侵略だめでしたとなりゲームオーバー。

 一時期流行した「進捗どうですか」を捩ったタイトルだが、ゲーム内容と原稿の進捗とは関係が無く、味方の兵士と敵の兵器が戦う戦闘物のRTSである。ただし、フリーハンドで描かれたような背景に、可愛いけどどこか抜けた表情の味方兵士、デフォルメが効いた敵兵器や演出効果、遠足にでも行くかのような牧歌的な音楽と、雰囲気は非常に緩い。極め付けは、歩兵を生産したときの「ぱふ」というクラクションのような効果音。敵拠点を破壊したときに流れる進軍ラッパも非常に能天気で、最早緊迫感とは無縁の戦場である。プレイ動画を観たときにこのあまりにも緩い雰囲気に大きな衝撃を受け、こうして購入に至った次第である。
 ゲーム内容は、敵兵器の方が単体の性能は上なので物量作戦で押していくような内容。ユニットの強化や拠点で生産する兵士の選択時以外は絶えず歩兵を生産し、前線を維持していく。そして、絶えず歩兵が生産されるので、絶えず「ぱふ」と鳴り続けるところに謎の中毒性がある。

 敵兵器には地対地、地対空、空対地はあるが空対空が無いため、高コストながら空対空のミサイル兵がいる(しかも、かわいい)こちらの方が有利である。途中何か所か地上戦で圧される難所があったが、ミサイル兵で制空権を確保し、風船兵で空から地上の援護をすれば抜けることができた。これに気付いたら侵略が相当楽になり、2時間ほどでクリア。最後の戦闘に、製作者のセンスの良さを感じずにはいられなかった。


氷室 万寿 |MAIL
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