雪さんすきすき日記
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2013年03月16日(土) 「FATAL ZERO ACTION」のこと

 朝からクローゼットの撤去作業。部屋のへこんだ部分にある棚を撤去して壁紙を貼ればお終いという簡単なお仕事のはずだったのだが、途中経過を覗いてみると何故か壁板と天井板がなくなっていた。まさかこんな大事になるとは。見積りの金額で大丈夫なのか心配になってきた。

 「FATAL ZERO ACTION」(Light's)セイバーで全面クリア達成。最終面のAct6は全15WAVEという長丁場(約50分)な上、ラスボスまでしっかり用意されていて、攻略がとにかく大変であった。まずは上位の技が出るまで繰り返しプレイして、その後初期体力も相当量増やして、そこから各WAVEの敵の出現パターンを把握して、それで漸くクリアまでこぎつけることができた。

 というわけで、この作品の勝手が漸くつかめたので感想を書いてみる。
 この作品は、「Fate/ZERO」の二次創作3Dアクション。 第四次聖杯戦争の登場人物からセイバー、ライダー、衛宮切嗣の3人が登場。それぞれ異なった武器を持つ彼らから1人を選び、様々な戦場で押し寄せる敵を倒していく。
 操作はアナログコントローラーで、2本のアナログスティックで移動と視点移動、ボタンは6つのスロットに対応した6つのボタンと、敵をより正確に狙うためのエイムモード、視点リセットの計8つ。アナログコントローラーの操作系の大半を使うこととなる。
 スロットにはスキルを設定し、スロットに対応したボタンを押すことでスキルを使用。スキルには攻撃用のアタックスキル、ダッシュやガードなどのサポートスキル、必殺技的なスペシャルスキル、設定しているだけで効果のあるパッシブスキルの4種類。各スキルとも様々な種類のものが用意されており、これらを各スロットに割り振って自分なりの戦い方を編み出していくのがこの作品の醍醐味ともいえる。スキルは戦闘中に敵が落としたものを拾うことで増やすことができるが、永続的に使用できるようにするにはさらにショップで購入する必要がある。
 面構成はまずActという大きな括りがあり、1つのActはいくつかのWAVEで構成される。WAVEの名のとおり敵は波状攻撃を仕掛けてきて、敵を全滅させるとWAVEクリアとなる。敵は海星のような怪物が主役(?)のようで、接近戦が主体だが攻撃方法は種類によって様々。その他、姿を消して接近してくる人型の敵や、群れを成して空から襲い掛かったり地面を高速で移動してくる甲虫、自爆する軟体生物などが登場。ほとんどの場合複数の種類の敵が組んで波状攻撃で攻めてくる。
 敵は種類に応じて行動に特徴があるので、それぞれに対して効果的なスキルを見出し、それを使いこなしていくのが攻略の基本となる。また、スキルは魔力を消費することで連携させることも可能。連携させていく毎に攻撃力に上昇補正が加わるので、連携を活用すれば同じ攻撃でもより大きなダメージを与えることができる。さらに、弱点を有する敵には弱点特攻効果のある武器で弱点を攻撃すると耐久力とは別にスタンゲージを減らすことができる。スタンゲージが全て無くなった敵は一定時間麻痺し、攻撃不能や防御力の低下といった状態になる。ここで、エイムモードを使用するとFPSのような視点になり、移動に制限が加わるものの敵の弱点を的確に狙うことができるようになる。弱点を有する敵は強敵が多く、弱点を積極的に狙っていくことで普通に戦うよりも遥かに楽に倒すことができる。
 WAVEをクリアすると得られた経験値でスキルや体力、魔力を強化したり、1ゲーム終了(Actクリアもしくはゲームオーバー)で得たポイントを消費してショップでスキルの購入や体力、魔力の初期値を上昇させるといった成長要素もあり。経験値による体力や魔力の上昇量は初期値が高いほど大きくなるので、初期値が高いほどゲームを進めるのがより楽になる。

 前述のとおり、セイバーでAct6まで全面クリアを達成。新しいActに到達したときは大抵初回ではクリアできず、強力なスキルを拾って購入し、基本能力を上げて、そして各WAVEの敵の出現パターンを把握することで漸くクリアできるような難易度であり、スキルを揃えて体力、魔力の初期値を強化することが前提の調整と感じられた。敵がスキルを落とすのは運なので、そこが揃うまでが若干手間ではある。
 戦闘は基本的に連携が主体。攻撃を途切れさせると敵の反撃が待っているので、とにかく攻撃を繋げて繋げて繋げまくるのだが、連携は1つのスキルで設定されたコンボが終わる前に他のスキルのボタンを押していくだけ。簡単操作に大胆な動きと派手な演出で大量の敵を切り刻んでいくのはかなり痛快。しかも、連携を繋げると攻撃力に上昇補正が加わり与えたダメージの数値も段々と大きくなっていき、累積ダメージまで表示されるものだから、連携を繋げるのもより一層楽しくなるというもの。とはいえ、連携一辺倒では内容が単調になり、特に後半の長丁場を戦い抜くにはさすがに飽きそうではあるが、エイムモードの存在でそれを回避している。エイムモードは一転して(この作品にしては)精密な操作で弱点を狙う要求されるが、射程の延長や強敵も無力化できるスタンモードはその見返りとしては十分。連携とエイムモードの使い分けによって内容に上手く変化をつけていると感じた次第である。
 後半になるとWAVE数も多くなり長丁場ではあるが、敵の攻撃の苛烈さの前には単調と思う余裕も無く、敵をひたすら倒すのに必死となる。それを見越しての調整ではあろうけど、このような敵が延々を湧いて出る内容で息つく暇を与えないのは正しいかと。体力回復も基本的にはWAVE終了時の経験値による体力上昇に伴うもので、戦闘中の体力回復アイテムの出現率は低いが、戦闘の緊張感や攻略への手応えを持たせるためにはこれで良いように思えた。ただ、スキルを揃えたりポイントを溜めるのに何度も繰り返しプレイとなるとさすがに疲れはするが。

 それにしても、自機に敵、背景などモデリングの美しさは目を見張るものがある。しかも、単に綺麗なだけでなく動きにもメリハリがあり、敵の攻撃予測など攻略上有用な情報として活用できるのも大いに評価したい。個人的に、「ホムラコンバット」に続いてこの作品も1920x1080のフルスクリーンでプレイできて、その美麗さにPCを新調して本当に良かったと思っている。オープニングムービーや楽曲なども作品の雰囲気を大いに盛り上げるものであり、高品位な演出はそれだけでも特筆に価する。

 変化を付ける要素はあるものの基本的には単純な内容なので、ひたすら連携して時折エイムモードで狙い撃ちといった感じでプレイに没頭し、気がついたら結構な時間が経過していたということもしばしば。それだけ熱中させる要因は、美麗なグラフィックや小気味よく派手な動きといった演出面と、手応えのある難易度との相乗効果によるものかと。まだセイバーしかクリアはしていないが、この時点でかなりの力作であると思えた。


氷室 万寿 |MAIL
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