主婦な私のつぶやき。。...はるっち

 

 

人妻の裏心 『皮肉な幸せ 最終回』 明かされた真実 - 2005年08月03日(水)

単なる不倫相手ではなくなってしまっているかもしれない彼。


皮肉なことに、不倫という罪を犯し、その挙句

常識的には罰になるはずの妊娠をし、

アタシは一生苦しみを背負うことになるかもしれないが、

結婚して10年以上子供のなかったアタシ達夫婦には

結果的には、生まれてきた子は夫婦の宝物になっている。



そんな宝物をくれた人なのかもしれないけれど、

今、アタシは最高に幸せだし、夫に隠れて彼に再び

逢いたいという気持ちなど、これっぽっちもなかった。

それでも、邪険にはやはりできず、やんわり会話を

はじめた。



「そのお誘いは嬉しいんだけど、すっかりアタシ真面目に

 なっちゃったしね(笑)遠慮しておくわ。」


「大丈夫だって。御飯一緒にたべるくらいだし。」


「でも人に見られたら怖いし・・・もうビクビクしたくないの。」


「また心配性が復活したんだね?あの時は、俺の上に

 自分から乗ってきてすごかったのに、、、(笑)」


「えっ・・・・・。まだ・・・覚えてるの?」


「忘れるわけないじゃん(笑)」


なんてこと!忘れかけていた罪がよみがえってくる。

あの時、、、確かに酔っ払って彼の上にまたがって

激しく腰を動かしたような気がする・・・。

顔から火がでそうなくらい、アタシは恥ずかしくなった。

それと同時に、今でこそ落ち着いた気持ちにはなってはいるが、

アタシが妊娠してからの数ヶ月どんなに苦しんだのか知らずに、

のほほんと電話でこんなことを言っている彼に無性に腹がたった。



思わず彼を苦しめたいという衝動が私の口から飛び出した。

「私、あのあと妊娠しちゃったんだからね!あなたの子を。」

とんでもないことを言ってしまった。

言ったあとすぐに『しまった!!』と思ったが、後の祭り・・・。

ヤバイ、、、こんな事を言ってしまったら

よけいに彼から逃げられなくなるのではないか?

一体彼はなんていうのだろう?



沈黙が続くのかと思いきや、アタシの予想に反し、

彼は、電話の向こうでけたたましい声で笑いだした。

▲エンピツ投票ボタン。クリックして続きをみてね。[My追加]

ええ!?ほんとに!?

嘘をいっているようには思えなかった。

突然、あなたの子ができたのよといわれ、咄嗟にそんな嘘は

出てこないだろう。

「あはっ。やっぱり嘘だってばれちゃったか(笑)」

と、アタシは自分を落ち着かせて、いかにも冗談らしく振舞った。


「嘘つくならもっとましな嘘つきなよ(笑)」

彼がそういったことで、彼の先ほどの言葉が

事実であるとアタシは確信した。


「そうだね(笑)でも、アタシ、もう夫を裏切れないし、

 今の幸せを壊したくないから、貴方とは今日を最後にするね。

 一時だったけど、ときめかせてくれてありがとう。

 貴方も奥さん大事にしなさいよ!(笑)

 元気でね。」


「仕方ないね。これ以上誘っても無理そうだね(笑)

 可奈も幸せにね。ありがとう。じゃあね。」

すべてが、この電話で終わった。

罪も罰も彼との関係も・・・。

電話を切った後、アタシは深呼吸をし、そして

「よし!」とガッツポーズをした。



このまま一生、誰にもいえない辛い秘密をもったまま

生きていくのかと思っていた。

けれど、神様はどうやらこんなアタシを許してくださったらしい。

不倫をしたことで、素敵なことも、苦しいこともあった。

やってしまったことは、なかった事にはできないが、

そこで経験した事を自分の生きる糧としてやり直すことは出来る。

これからは、夫とアタシと夫の子の3人で、何も恐れることなく

幸せに生きていける。


でも、この1年余りに起こった出来事は忘れないでおこう。

2度と同じ罪を犯さない為にも・・・。







-




My追加

 

 

 

 

INDEX
past  will

 Home

エンピツ