キッシンジャーの日々
キッシンジャー



 一夜明けて

深夜の阪急茨木市駅前、
終電で戻ってきた僕を待っていた不幸は、
ホームレスにとっては重篤なものであり、
金持ちにはほんまにたいしたことではないだろう。

今日起きて、バイト先に電話するまで、
そのことをちょっと考えていた。
今の僕にとって
それはいったいどのくらい
不幸
だろう、と。

腹は立つものの、
その結果を招いたのは自分であり、
そのことを残念がったり悔しがったりしてもしかたない。

要は、
これで今の俺の計画が崩れていきはすまいか、
ということだ。
今日からすでに生活が軌道修正されなくてはならない。
辛いなあ。

こんな時間にモノレールから明るんだ東の空を眺めることが、
こんなにも自分を惨めにさせるなんて。
あー、辛い。

ところで俺はどれくらい不幸せなんだろう?

たぶん、たいしたことはないのだ。



2004年01月25日(日)
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