そんなわけでフェニックスである。 フェニックスでは、ボルダ−から一緒に移動した、向こうの提携先の偉い 人の家での食事会に参加することが主目的であり。
彼からはその前の時間はどうするんだ、と聞かれて一人でブラブラと ショッピングしたいからバスで宿から移動しようと思っていると言った ら、それはいくら何でも無謀だ、ということで結局ショッピングモール のすぐ近くの宿に変更してもらったのである。
ということで久々に遅く起きて、夜までは一人の時間を優雅?に過ごせる 事に相成った。 やっぱりね、時には一人の時間がないと、こっちもくたびれてしまうの である。
フェニックスは、アリゾナ州の州都?であり、巨大な街なんだけど、砂 漠の真中にある街なので、そこら中が、サボテンと、デザートツリーと いう、砂漠特有の樹木と、遠くには赤い大地が見える街である。
ここから北に3時間、車で移動すればグランドキャニオン、といった方が わかりやすいかもしれない。 といっても、まだ行ったことはないのだが。
んで、とにかく暑いのである。 華氏で100度だから、摂氏で38度とか40度くらいがザラで、しかもカラッ カラに乾いているから、日本とは全く違う暑さで。 だからみんな車で移動するのが当たり前の場所で、歩道をトボトボ歩い ているのは、自分くらい。
汗をかいてもすぐに乾いてしまうから楽なんだけど、同時に口も乾いてくるので水は欠かせない。 夜だけで1.5リッター飲んでるし。 もしここで暮らしたら、一体いくらの水を消費することになるんだろうか。
で、今回は久々の単独行動ということで、久々の英語腕試しである。 とりあえずの目標は、 1)ダイナーというか、ファミレスでの注文。 (ベーコンでなくソーセージで、とか卵の黄身は半熟で、とかあっちの 人はやたら注文が細かいので、それを真似てみる)
2)ショッピングで自分の英語がちゃんと通じるか、ついでに元気?と か、ああいう気さくな会話の応答ができるか
3)向こうの小銭の処理がうまくできるか(ついついドル紙幣で払ってい ると小銭がどんどん財布の中でふくらんでしまうのである)
4)自分で空港までのシャトルバスの予約ができるか ってな感じ。
結論からいうと、 1)は撃沈。 というより、卵はどうする?と聞かれた段階で、目玉焼きに相当する 単語が思い浮かばなかったのが、一番の敗因でしょう。 サニーサイドアップって奴ですね。
結局、写真を指差して、"like this"というのが関の山。 ま、さすがに店員のお姉さんも、こっちの英語が不自由しているのを 察してくれたようで、その後はジュースのグラスが空になると、おかわ りいるか?とスッと持ってきてくれたり。有難うございました。
で、結局パンケーキのストロベリー添えと卵&ベーコンという取り合わ せになったんだけど、デカ過ぎでしょ。どう考えても。 結局この旅唯一残してしまった食べ物になったのだった。無念。
2)に関しては無難にこなした感じ。 ショッピングモール自体が、割と高級ブランドも入っている場所のため か、スポーツ店に入っても、何かようか?とか"How are you?"とか聞い てくる。
その度に"Just looking"とか、"Good.Thank you."とか適当にこなせて。 ま、多分見るからにストレンジャーだったので、こいつ何かしでかすん じゃないか、と思われていたのかもしれないけれど、思う存分ウィンド ウショッピングと、実際の買い物を楽しむことができました。
3)もまあ、そこそこうまくいき。 未だに5セントと10セントの違いがよくはわかっていないんだけど、 1セント硬貨を積極的に利用したおかげで、そんなに財布はふくらまずに すみました。
4)も結果オーライ。 今回、帰りの便が朝の8時出発ということで、シャトルバスが朝5時14分 という凶悪な時間になってしまったんだけど、一応ちゃんと通じて無事 に帰ってこれたので、問題はなく。
今回の旅を通じて感じたのは、相手がちゃんとこっちの言い分を聞いて くれようと、耳を澄ましてくれている状況では、なんとか話は通じるん だ、と少し自信が持てたところだった。
その代わり、向こうの人同士の、パーティでの会話に割り込んだりする のは、ほとんど不可能。だって、話に入り込む隙間が全然見えないんだ もん。
こっちがためらいがちに言葉を口から出そうとする間に、もう話題は次 の話題に移っていて。 だからこの日の向こうの偉い人の家での食事会でも、正直気が重かった んだけど、そこは向こうも随分と気をつかってくれたようで。
またこっちも随分とリラックスすることが出来たせいか(昼間は一人で 行動できたし)、思った以上に口も滑らかに動いてくれて。 いやあ、ありがとう私の口。 おかげで向こうの偉い人に思った以上にバカだとは思われなかったよ。 所々変な事を言ってたので、怪訝な顔はされたけど。 でも8年前に比べたら大大大進歩。 見事リベンジを果たすことができました。
ということで次回。 ↓の写真は、ショッピングモールで食べたカリフォルニアロール。 思ったほど悪くなかった。 ちょっと巻きがゆるかったけど。
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