パラダイムチェンジ

2003年09月01日(月) 「パイレーツ・オブ・カリビアン」


毎月1日は映画サービスデー。
という事で今回のネタは、パイレーツ・オブ・カリビアン。

やっぱり海モノは暑いうちに見とかないとね、という事で見に行く。
本当は「コンフェッション」と、どっち見ようか迷っていたんだけど、
仕事の終わった時間の関係で、こっちを選択。

さて、「パイレーツ・オブ・カリビアン」。
一言で言い表すならば、「ジェリー・ブラッカイマーによる、ジョニー・
デップの、ジョニー・デップの為の映画」だと思う。

いやもう映画の最初の方から、ジョニー様は八面六臂の大活躍、
みたいな。
これが大衆演劇だったら、おひねりの一つ位投げてあげたい感じ。

物語の舞台はカリブ海。
英国領の小さな島が、物語の始まり。

で、とりあえずカリブ海で撮影したであろう、大海原のシーンが爽快で
大迫力。

でもなんつうのかな、お話的には、良くも悪くもディズニー的なんだよね。
というよりは、この映画は、プロデューサーのジェリー・ブラッカイマー
をはじめとして、キャスト・スタッフのディズニー映画に対するリスペクトというか、愛があふれる映画なのかもしれない。

デコボココンビでちょっとマヌケな海賊や、イギリス海軍の兵隊さん
とかね。
だからディズニー映画好きな人は、文句なく楽しめる作品だと思います。


ただ、個人的にはなんつうのかな、もう少し話の展開を整理できたんじゃ
ないのかなあとか、あと、VFXもすんごく凝っているんだけど、その辺が
そこまで金かけなくてもいいんじゃなかったのかなあ、という過剰さ、
余計さ、がちょっと気になった感じなのだ。

これはおそらく、「アルマゲドン」とか「インデペンデンス・デイ」など
ジェリーブラッカイマーの関わった映画の中でも大作と呼ばれる映画で
感じる感覚に通じるものがあるというか。

ブラッカイマーの映画って、基本的には娯楽作品として好きなんだけど、
大作になると、変なヤマっ気って訳でもないとは思うけど、サービス過剰
になりすぎるきらいがあるような気がするのだ。

だから、その意味ではこの映画も、ディズニー作品でありながら、まごう
ことなきブラッカイマー作品とも言えるのかもしれない。

とりあえずディズニー&ブラッカイマーのエッセンスを2時間たっぷり
吸収して、お腹いっぱいって感じかも。
もしもこの夏、夏気分を味わいたいのなら、これ1本見るだけでも違う
かもしれない。


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harry [MAIL] [HOMEPAGE]

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