掛川奮闘記

2008年12月30日(火) 081230_汚れという敵相手の戦争

 普段はなかなかやらない、やれない場所の大掃除が続いています。

 私の掃除のイメージは、汚れを落とす作業は3割で、後の7割は片づけと整理整頓というもの。仕事をする上では「段取り八分」という言葉があって、準備をしっかりとすれば本来の作業の八割は終わったのと同じ事、とは良く教えられました。作業の上流部を押さえておけば下流部の仕事は圧倒的に効率的になるのです。

 戦争を遂行するにあたっては「戦略」、「戦術」、「戦闘」という三つのカテゴリーがあります。このなかでは戦略が最も上位の概念で、戦闘は一番下の概念。戦略を立てたら、それを果たすための戦術を編み出し、それを遂行するための戦闘があります。

 これらは上位概念の誤りを下位の概念では補えないとされていて、戦略の失敗は戦術では挽回できず、戦術の失敗は戦闘では挽回できないのです。

 戦争など争いごとで言えば、そもそも争いになる前に勝つということができれば良いのであって、孫子の兵法でも「百戦百勝は善の善なる者に非ざるなり。戦わずして人の兵を屈するは、善の善なる者なり」と言って、百戦百勝するよりもそもそも戦わずに勝つことこそ最上だと言っているのです。

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 さて、掃除を戦略的に勝つためには次回以降に汚れにくいような環境を構築するのが一番。

 一番身近なところで汚れが目立つのはパソコン周りです。なかでもたくさんあるケーブルが床を這っていると付着する汚れが掃除しづらいもの。そこで今回は意を決して配線の改善に努めました。

 改めて数えてみるとコンセントから電源を取る機械がなんと12個。どうしたってたこ足配線になるわけです。

 ケーブルは床を這わさずに、机の横や板の下にフックをつけてぶらさげるように工夫をしました。一度こうしておけば、床の拭き掃除は簡単になるし見た目もすっきり。ケーブルがこんがらがることももうありません。

 約3時間もかかりましたが、手をつけてしまうと終わるまで徹底的にやらなければならないという点では、掃除も汚れという敵に対する戦争です。

 まずは局地戦で一勝ですが、敵の数はまだまだ多くて先が思いやられます。ひー。

 
  


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