| 2007年04月22日(日) |
070422_上野でダ・ヴィンチ展を観る |
関東北部では雨の予報が出る中、今日の東京はなんとか一日が持ちました。今日は上野界隈です。
【上野界隈をめぐる〜ダ・ヴィンチ展を見る】 北海道の知人に誘われて、上野公園の国立博物館で行われている、ダ・ヴィンチ展を観てきました。
そう言えば、宣伝をしていた記憶はあるけれど、あまり関心を持ってはいませんでしたが、知人と会うのも久しぶりなので、誘われるままに行くことにしました。
朝十時に上野駅で待ち合わせて、公園の中を歩いて国立博物館のダ・ヴィンチ展を目指します。
開場5分前位なのにもう人の列が見えましたが、近くまで行ってびっくり。見えていたのは本の最後尾の一部で、並んだ頃には「ここから入場までは30分くらいです」という看板のところでした。
まず我々が並んだのは第一会場。こちらの目玉はダ・ヴィンチが二十歳の頃の作品で、日本では初公開の「受胎告知」という絵画です。まずはこれ一点を観るために、これだけ並んでいるのです。
いよいよ建物に入る段になると、持参しているリュックサックなどの内部検査や金属探知器まであります。さすがはダ・ヴィンチ。
いよいよ受胎告知の絵に到着。列がなかなか進まないのですが、これもまた致し方ないところ。何列かになって絵の前を通り過ぎるのですが、一番前の列は「止まらずにそのままお歩き下さい、こちらは止まれません!」と警備の係員が叫んでいます。
結局絵の前を通り過ぎるのにわずか30秒という短さ。しかしそれでも絵の大きさ感や、質感などを少しは感じ取ることができました。 でも本当に短いね。 ※ ※ ※ ※
「さすがに名画!しかしこれで1500円は高いなあ」と思いながら、何があるかも分からずに、もう一カ所の第二会場へと向かいました。
こちらの第二会場の方は、ダ・ヴィンチの生涯にわたる生い立ち、思索や思想、物事の捉え方などを、多くの資料や模型で分かりやすい壮大な展示会でした。
さて、第二会場も実は二つに分かれていて、一つ目はダ・ヴィンチコレクションの展示が中心。
こちらが相当混んでいたので、私達は二つ目のコーナーから先に見ることにしたのですが、ここでひときわ目を引いていたのが日立製作所提供のDIS(デジタル・イメージ・システム)の展示コーナーでした。
ここには、先程の「受胎告知」の模写が三つの大きさで飾ってあったのですが、これが実はこのDISによって複製されたのだそうです。
DISというのは、要は精密なカメラで絵を何分割かした写真をとり、それを合成して全体を一つの絵にするものですが、この飾ってあったものは極めて精緻に作られていて金粉の輝きまでが表現されているのです。
絵を詳細に検討する上では、精緻な模写があった方がよいわけで、この技術を、「受胎告知」の所蔵しているウフツィ美術館に提供した縁が、今回の「受胎告知」初来日に繋がったのだとか。
壁に掛かっていたのは、一辺が80%(面積は0.64倍)、50%(面積は0.25倍)、30%の3種類ですが、一番小さいもので315千円、中くらいが756千円、一番大きいものはなんと2,625千円の値が付いていました。
一番大きいものは今回5点用意して、すでに4点が売約済み。感動的な名画を観た後は、それを身近に置きたいと思うものです。
名画であればあるほど、魔法は強力なのです。
※ ※ ※ ※
これだけの展示会が開かれる場である、東京という都市の魅力をつくづく感じています。
これだけのものを支えるには多くの観客が必要で、それを集めることのできる能力を持った最大の都市が東京ということなのでしょう。
この東京の魅力と魔力と弱点をつぶさに見てみたいと思っています。
単なるガイドブックに終わらないような、よそ者の視点を持ち続けることが大事かも知れません。東京人としての感性に麻痺しないうちにね。
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