掛川奮闘記

2006年05月08日(月) 060508_萱野茂さん亡くなる

 道南ではやっと桜の開花が確認され、帯広でも開花の便りが聞かれるようになりました。
 今年の桜の開花は1〜4日の遅れだそうですが、やっと本格的に暖かくなって
きました。今年の春は遅かったですね。


【萱野茂さん死去】
 アイヌ民族初の国会議員としてアイヌ文化の伝承に力を尽くされた萱野茂さんが6日に亡くなったと報道されました。

 アイヌ文化に誇りをもち、アイヌ語の再生にも力を尽くし、故郷である平取町二風谷には自らが集めた多くの民族衣装や道具類を博物館として展示し、その背景となっているアイヌの人たちの考え方を伝える事に尽力された一生でした。

 二風谷のアイヌ資料館と平取町立アイヌ文化博物館には萱野さんのコレクションがきれいに展示されているだけではなく、多くの記録映像や口承文学であるユーカラの録音なども多く保管されていて、文章だけではなく目からも耳からもアイヌ文化に触れられるようにできています。

 おそらくアイヌの人たちの狩猟などを中心とした伝統的な生活では今日の日本では生きて行く事は出来ないのだろうと思います。そういう意味では変わらざるを得なかった、変えざるを得なかった生き方の中に、信仰やものの考え方などの変わらぬものを残してゆこうとしたことでしょう。

 国会ではアイヌ語で質問もするなど、独特の活動で一貫していました。

 二風谷の博物館を訪ねたときに、「直接説明を聞く事も出来ます」という張り紙があったのですが、つい遠慮してお願いをする事はありませんでした。

 お願いしても既に体調を崩されていたのかも知れませんでしたが、一度直接お話を聞きたかったと今さらながら思います。

 人生の節目となるチャンスというのは一度しか来ないものも多いのですね。

 萱野さんの志が誰かに継がれる事を願って止みません。ご冥福をお祈りします。 合掌
 


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こままさ