掛川奮闘記

2003年08月05日(火) 030805_積丹町視察

【出張二日目〜積丹町へ】
 千歳市を出発して、一路積丹町へ。とは言いながら、道は支笏湖から倶知安町へと向かう。

 シコツは千歳市のかつての名前だったのだが、死や骨を連想させてあまり良い名前ではない、というところから「千歳」という縁起の良い名前に改名をしたのだという。

 支笏湖は不凍湖で冬でも凍らない湖である。

 ここでは内水面でのダイビングもできるが、国立公園の中にあると言うこともあって、全国でも二番目に規制の厳しい湖だそう。ちなみに一番厳しいのは摩周湖だということで、そちらではダイビングは許可してもらえないのである。

 ダイビングでは、実妹の怪談めいた話もあるのだが、あまりに恐いのでここでは書けないくらいである。ひー。

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 そんな支笏湖を過ぎて、途中休憩をはさみながら、バスは小樽の西側にある、積丹町へと向かう。

 積丹町は、人口3,340人で、面積は238平方キロメートル。掛川の面積で1.5倍ながら人口は、24分の1という比率である。北海道では一つの自治体の面積が大きい割に人口が少なくて、合併したとしても市街地がお互いに離れてしまい、一つの自治体となると言う意識を統一するのは難しい。
 北海道で合併が進んでいないわけである。

 しかも積丹町の行政区域の中の八割は森林。わが市以上に森林の面積も比率も大きい。海岸線は43kmにのぼり、漁港が8つあるという。

 最近では漁業に関してトドの被害が多く、困り果てているとのこと。タマちゃん程度なら可愛げもあるが、トドのそれも大群で漁網に被害を出していると言うことでは笑って済ませる話ではない。
 さぞ都会がお気楽に見えることだろう。

 最近、1000mまでボーリングを行い、温泉が出たことで町営温泉の建設を行い、これが結構な人気だとか。観光客の入れ込みは年間90万人ほどだが、その80%は札幌からだとのことで、現在小樽で止まっている札樽自動車道をなんとしても余市まで伸ばして欲しい、というのが切実な願いだそうである。

 観光の中でも、最近はダイビングの人気が上がっており、これを観光の柱としたいということのようだ。

 実はこの私も一度だけここでダイビングをしたことがあって、それは積丹半島の反対側の神恵内でのダイビングを申し込んだ際に、「風が南から吹いているので、神恵内側では無理で、反対側の積丹町ではどうですか」と言われて、こちらですることにしたものである。

 実際に潜ってみると、海中はウニだらけで、あとはホッケ、箱フグがいるくらい。生物としてはあまり見るべきものが少なかったのが返って印象的であった。

 いずれにしても、札幌からは比較的近いところで手頃なダイビングができるということなので、観光の目玉としては面白いと思う。あとは漁協の理解を得て、質の悪いダイバーを入れないようにすることなのだが、これも結構難しいようだ。

 北海道では相変わらず、水中のウニは「ちょっとくらいならいいかな」という考えを持つものが多く、たまにはそう言った目的のダイバーもいるようなのだ。
 なかなか質が高くならないのは、残念である。

 私のそんな話を視察の応答の場でやりとりしたら、「是非今度来るときは声をかけて下さい」と言われた。勝手な積丹応援団くらい作りたいものだと思う。精神的には応援しますので、頑張って欲しいものであります。

 
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 その後、小樽運河沿いのお店街の町並みを見る。随分と店構えが代わっていて、昔は札幌軟石でできた倉庫を使った北一ガラスのお店しかなかったのだが、今ではスナック屋からパン屋、お菓子屋、海産物屋などが軒を連ねている。

 いつのまにか、運河通りの建物の裏通りもお店が並んでいる。ちょっとばかり「売らんかな」の気持ちが強くなったかなあ。

 
【行きつけのスナック?】 
 札幌では、三年ぶりに知っているスナックへ行った。そんなことでも、よくぞ名前を覚えていてくれるものですなあ。

 ここはかつてお世話になった、某新聞社幹部に紹介されたお店なのだが、我々で満席にしたところへ現れた。

 相変わらず元気そうだが、なにやら大変そうな仕事を手がけているのだとか。それは札響というこの地のオーケストラの立て直しだとか。

 赤字で赤字でどうしようもなかったものを、なんと一年で立て直しにかかっているとか。詳しい話も聞けず別れたが、またお会いしたいものです。 
 


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こままさ