□■ あたしのお教室 ■□
もくじ|過去|未来
はい、こんにちは。
昨日のお昼、いつものスーパーで買い物をしていた。
久々に昔の生徒のお母さんに出会った。 少しやせた感じがして、なんとなく元気のない表情であった。
うちの兄くんと同級生でもあり、お教室を始めた最初の生徒さんだったので、とても懐かしくてお声をかけた。
「Tくん、お元気でやってらっしゃいますか?」
「・・・・それがね、先生。高校在学中に大病をしまして、1年半休学をしていました。」
「えっ!!!それは存じませんでした。」
「それはもう、ひた隠しにしていましたから。」
「2学年遅れて、その間に制服も変わったりで、新しいのも買ったのですけど、実はそれも無駄になってしまって。」
結局病気が全快せずに、今は通信制の高校に在籍しているとのこと。
・・・・知らなかったこととはいえ、ショックだった。 親にとって、何が辛いって、こどもの病気ほど辛いもんはないもんなぁ。。。なぐさめの言葉も見つからんかった。。
あの学年は、コンビニに勤めるMくんはじめ、ガソリンスタンドで頑張っているヒカルとか、ほんまに思い入れのある学年だったからなぁ。。
「おかあさん、どこのご家庭でも紆余曲折ありますよね。 うちのDも大学受験を失敗して、今年は九州の実家で浪人してますわ。 なんやかやゆうても体第一ですから。 無理をせずに、ゆっくりと。先は長いですからね。」
「やっとそう思えるようになりました。私自身も体を壊して。 でも、それがTにとってはしっかりしなきゃと思うきっかけにもなったみたいですし。」
「そうだったのですか。。」
「実は、弟がおりまして、今度中学に上がります。 ちょっと数学につまづきがあるようで、Tが早めにせんせとこへ連れて行ってほうがいいと申しますので。」
「わかりました。出来る限りお力になります。」
卒業して、4年。 もう忘れられていると思っていたのに、Tくんがあたしのことを覚えていてくれたことがうれしかったなぁ。
よっし、がんばろう。
こんな小さい里でも、まだあたしに出来ることがあるようだな。
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