□■ あたしのお教室 ■□
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2003年11月18日(火) 兄くんは電話が嫌い。

はい、こんにちは。

日曜日、受験勉強真っ只中の兄くん。
どうしても欲しい本があるから連れて行って欲しいと。
何度も言うけど、町内には書店ないし、1時間に1本しかないバスと電車を載りついで
隣の町まで行くと、一日仕事だから、どうしても車をださないといけないわけ。

その日は昼から仕事を入れていたので、午前中に連れて行ってあげようと返事した。

行く前になって、ハタと気づいた。
田舎の書店は商売っ気がないから、日曜日あいているとは限らない。
これは電話して行ったほうがいいぞ。
で、兄くんに電話で確認して、と頼んだ。
・・・ところがだ。兄くんは電話がすっごく嫌いなんだ。
ヤツめは、私が用事で携帯に電話してもなかなか出てこないやつなわけだ。
家に一人でいるときも、電話には殆ど出てくれない。

「え?オレが電話すんの?」

「当たり前やん。キミの用事やろ。ほれ、電話帳」

ヤツはとっても面倒そうにそれを開いて調べていた。
どうやら番号が見つかったらしい。
でも、かけようとしないんだなぁ。
ヤツはあたしがしびれを切らして電話すると思ってるんだ。
甘〜〜〜い。

「ね、はようしてや。時間がなくなるやん。」

「うーん。。。」

それから5分ぐらい、電話の前で考えているようだった。

「はぁ、仕方ない。かけるか。。」

ヤツが電話でどんな応対をするのかこそっと聞いていた。

「もしもし、○○○といいますけど。。
 今日はあいてますか?」

ぶっ。店が開いているかどうか聞くのにいちいち名乗らんでもええちゅうに。
それに名乗ったって、うちと同じ苗字の人はこの地方にはなんぼでもおるんやし。どこの○○○かわからんて。
可笑しくて噴出しそうになったが、ぐっとこらえた。

「はぁ、そうですか。すみません。」

どうやら、店は閉まっているらしい。いちいちすみません、なんていわなくてもいいって。

はぁ、面白かった。

ふと、朝、車を運転しているときに、横断歩道に立っている小学生に、車をとめて「どうぞ」て言うと、
渡り終わってから、黄色い帽子を脱いでこっちに頭を下げる情景が目に浮かんだ。

いまくいけば、春から一人暮らし。
自分ちのかーちゃんが世界で一番過保護な親だってことを身を持って知ることだろう。

ま、頑張りたまえ。
無責任なかーさんを恨んでも知らんって。笑。

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