□■ あたしのお教室 ■□
もくじ過去未来


2003年10月27日(月) 綺麗なおねーさん。

はい、こんにちは。

昨夜9時過ぎ弟くん、予定通り帰宅。
東京に行っている間、とても気になりながらもメールは1通も送らなかった。

ただいま〜、と割と元気な声。
あー、よかった。とりあえず迷子にならずに帰って来れた。

兄くんは二日間とても退屈していたようで、弟くんの声を聞きつけて、二階からゆっくりと降りてきた。

皆で遅めの夕食。

「でどうだった?」と聞くと、「ちょっと落ち着いてから話するわ。旅行あったからって英単テスト落ちたら凡人やなって先生に言われるから、勉強してくる」と。

明日はいつものごとく学校があり、恒例の英単テストもあるため、そそくさと
自分の部屋にあがり、予習をしていたようだ。ん?なんかいつものヤツと違う。

しばらくして、居間に降りてくる。

「かーさん、ちょっと話きいて。」

「うん」

弟くんは話をするときは、1階の和室の私の寝床に入って話をするのだ。
一緒に寝転がって話をする。電気敷き毛布を入れているため、ぽかぽかと暖かい。

「やっぱりなぁ、みんなすごかったわ。
 ちゃんと英語話せるし。
 オレは聞き取りはできるけど、話はできん。
 ちょっと打ちのめされたなぁ。」

「そうかぁ。。キミも頑張ってるけど、もっと頑張ってる人たくさんおるねんなぁ。。。
まぁ、ええやんか。これからやん。これからはもっと話すことを心がけたらええんやから。」

「そやな。」

確かに、あたしも気になっていたんだよね。
ヤツの学校は文法とかリスニングとかは力を入れているが、表現することは
いまいちな感じがしていたんだよね。
英検はもう1学期に準2級はとって、今は2級にチャレンジしている。
普通2級って言えば高校3年レベルだから、英語力はかなりついてきてると
思うのだけど、外国に行けばたぶんそういうのってあんまり関係ないと思うんだよね。。

ま、ほんと、こればっかりは英会話の環境にないと無理かも知れないし。
今後に期待をかけるしかないよね。
今回のことは良い勉強だったと思えばいい。自分の力を知る大事な機会だったかも知れないしね。

さて、その後、やつは「もひとつ話きいて。」と。

「なになに?」

「あのね、班の世話をしてくれたリターニーの人ですごく良い感じの人がおってな。
慌てて帰ったからお礼を言う暇がなかってん。
 それで、アドレスを教えてもらった別の人にその人にお礼を言っておいてくださいって、
メールを送ったんやけど、ちゃんと届いているかなぁ。。」

「そら、届いているわ。返事は来たん?」

「いや、まだ。。。」

「きっと忙しくて返事書けないんやわ。」

「そうかなぁ。。。」

「でもさ、なんでそんなこと気にするん?」

「だって。。。その人、可愛くて、すごう優しかったんやもん。」

うへ、女性かいっ。なんとまぁ。

「へ?何歳?」

「20歳やって。」

「うーん、それって、惚れたってこと?」

「うん、そうとも言う。」

ぎゃはははっは!!
ヤツめは抜け目ないぞ。

親ばかのあたくしは、ネットで検索して、その彼女が所属するボランティア団体の連絡先を調べてやったさ。

「頑張って留学行ってばりばり英語しゃべれるようになったら、また、彼女と会えることもあるさ。
 今度会ったときは、対等に話せるようにかっこいい男になって帰っておいで。 留学の道は彼女に通じるじゃ!!」

なんて訳のわからんことを言って、ヤツをなぐさめたさ。

しっかしさ、名前ぐらい聞いて来いちゅうの。爆。

8389






小春せんせ |MAIL