くじら日誌
温かい、紅茶を傍らに。
穏やかで何もない日々だけれど。
せいいっぱい、生きよう。

2009年11月25日(水) 終わらぬ片想い

この間スタバへひとりで行ったとき、高校時代にずっと片想いしていた人にそっくりな人を見かけた。他県に移り住んでいるはずだから、似ている別人に違いないはずなのだけど。そのときの動揺ったらもう半端ない。

片想いで終わった恋はいくつもあるけど、終わらないまま時が過ぎてしまったのは高校のときの恋だけだ。たぶん今会ってもドキドキするのだろうし、もしかしたらまだ片想いをしているのかもしれない。わたし自身も気付かないような心の隅で。


最後に会ったのは、うすいさんと結婚することが決まってすぐの事。仕事場である紅茶屋にひょっこり現れた。少し話をして、彼はメールアドレスを置いて帰っていった。
「なぜ今なんだ!?」と、おそろしく動揺した事は今でも鮮明に覚えてる。「何かに試されている!」とも思った。

結局メールはしなかった。うすいさんにも話した。
あのときメールをしていたのなら、もしかしたら運命が大きく変わっていたかもしれない。わたしは今ここにいないかもしれない。

でも、今わたしはここにいて、何の変哲もない平和な日々を過ごしていて、それはとても幸せなことだと思う。あのとき揺れ動いた心を鎮めて、決めた道をまっすぐ歩いてきて良かったと思う。

まあ、たかがメールだったんだけどね。でもメールをしてしまったら、高校のときの想いが溢れてきてしまって、うすいさんに対する気持ちに自信が持てなくなってしまったかもしれない。過去は過去、今は今、と割り切れるほどわたしは器用じゃないから。


あの人も、今どこかで幸せに笑っていてくれたらいいな。メールも放棄しておいてそんな事思うなんて自分勝手なのだろうけれども。


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