はるにわ
by山助


2002年11月03日(日) ぬいぐるみのように枕を持ち歩くさる

今週の利家とまつ

「ど、どうしよ。おっかあが死んでまう〜」
「(本気でうぜえな、この男)とりあえず行けば?本人のとこに。」

さるが激しくうろたえ利家を煩わせていたその頃、まつは自ら天下を収めるかどうかの決断を迫られていた。

「次の関白には、まつを推薦します。」
「賛成。」
「賛成。」
「えーでも、わたし…」
「まつ様なら大丈夫!」
「そうだそうだ〜」
「…まつに」
「え?」
「まつにおまかせくださいませ!」
湧き上がる歓声。

もはや秀吉には任せて置けぬ。
腹をくくったまつは、実母を亡くし、電車に紙一重で乗りそびれたオヤジのごとくショックを受けるさるに向かい、ここぞとばかりに止めを刺しにかかったが、どっこいさるも馬鹿ではない。気絶でその場をやり過ごすのであった。

次回、『女関白!前田まつ』第一回 浮気は切腹。お楽しみに!


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